時事: 2005年アーカイブ

他者の歓待

| コメント(4) | トラックバック(1)

保守を自任している人物に向けて「生活保守主義的」と言うことが批判として機能するのかどうか(挨拶)。「進歩的じゃない!」とか言っていればみんな畏れ入ってひれふした時代じゃないんだからさあ、つうか。

さてどうしようかなあと思っていたところ別の議論を呼んでいたりするようなので軽く応答しようと思う。「反戦ビラ訴訟」(シャノアールカフェ別館)の件。まず誤解があるといけないので言っておくと私に価値観がないわけではないし、「価値観は排除して書きます」と宣言していることもないはずである。法学者には(1)「とにかく先例や理屈からするとこうなるでしょう」という専門家的な予測の次元と、(2)「ところでそれに対して私はこう思うのです」という個人としての意見の次元が常に存在するので難しいかもしれないが、本件に関する限り私は憲法学上の通説である「二重の基準論」を批判しているので(1)の次元にとどまっていないことは明白であると思われる。というか何で「あまり関心がない」と形式主義的な立場で論じていることになるのかはよく分からない。この方、この種の決め付け的な誤読が目立つので困ったものだなと思いながら議論を進める。

どうなのか。

| コメント(7) | トラックバック(3)

P1000497.jpg右写真は先日いただいた法哲学会奨励賞の記念盾ですが、本日「学術上の表彰等を受けたものは賞状など受賞の事実を確認できるものを持参して事務に届け出るように」というお達しがあり、わたくしが右写真の盾を抱えて出頭せざるを得なかった件について(挨拶)。「……どうやってコピー取りましょうかねえ」「会計にデジカメがあったからあれで写真撮れば」「電池が残ってるか微妙なんですけど」「……フラッシュたいたら表面が光っちゃって読めませんねえ」「ちょっと斜めから撮れば」「ん〜、これであとは拡大すれば何とか」などなどの会話が展開されるあいだ、事務の人々の困惑の原因を作り出したことに対して申し訳なく思いつつしかし私自身にはこの事態に対する責任など何ひとつないのだと理不尽さに対する憤りを主張しつつ「だから仕方がなかったんですよ」とでも言いたげに卑屈な微笑を口唇に貼りつかせるという微妙な表情を浮かべたまま手もちぶさたに立ち尽くす私。この悲劇を来年は繰り返してはなりませぬ。関係者の方々にはぜひとも改善をお願いしたい。つうか賞状でいいじゃんかよう。

改革神話

| コメント(2) | トラックバック(2)

P1000494.jpgキャンパスを歩いていたら「毎日就職ナビ」のご案内をいただいたのですが私の就職も支援していただけるのでしょうか(挨拶)。いえ別に現職に不満が……ないわけではないですが、でもきっとどこに行っても同じだよねえ(タメイキ)。というわけで写真は今日、名大病院から見下ろした鶴舞公園の紅葉であります。中まで見に行く時間はないのですが。

もうだめかも。

| コメント(2) | トラックバック(0)

今日、自民党の新憲法制定推進本部から新しい憲法改正案が出たことを踏まえてNHKのニュースが憲法改正問題を扱っているわけですが、「第9条第2項」と「第9条の2」の違いがわかっていない原稿を書いたNHKの中の人はいますぐ出てきてそこに座りなさい(挨拶)。なんだその「9条2項で自衛軍について定めました」てな言い方は。

むぼーび

| コメント(7) | トラックバック(1)

まあその、アメリカが他国に侵略された経験はスー族の襲撃と真珠湾だけだとか言う人に対してはオレゴン爆撃(*)とか風船爆弾(**)とか言うてもいいわけであるが(挨拶)。念のために言うとインディアン(native american)による襲撃がカスター将軍の死んだケースのみだと思っているわけではまさかなんぼなんでもないであろうから、これもまたいつものポラライズだと思って本気で取り合わなければ良い話なのではあるが。

さて。こういうことを主張しているあほおが実在するという話は知っていたが、まさか天下の朝日新聞が記事にするとは思わなかった。何かというとジュネーブ条約追加議定書に基づく「無防備地域」の宣言を条例として制定しようとする運動があるという話。

比較対照

| コメント(0) | トラックバック(0)
ブッシュ大統領と会見した本紙記者によれば、大統領は「小泉首相の靖国参拝による日中、日韓の関係悪化がアジア戦略の阻害要因となり、アジアにおける米国の国益に反する」とみているらしい。
さあ、どうする、忠実なる追従者にして参拝命の君としては。(朝日新聞11月10日夕刊・素粒子)

  

米国のブッシュ大統領がアジア歴訪の前のアジア各国の一部マスコミとの会見で、「小泉純一郎首相の靖国参拝のために日中関係が悪化した」という見解を排したことが九日、明らかになった。
ブッシュ大統領はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席などのためのアジア歴訪を前にした八日、訪問先の日本や中国の一部マスコミとの一連のインタビューに応じ、そのうちNHKとの会見で日中関係に関連して「日中関係は小泉首相の靖国神社参拝のために悪化しているが、この参拝をどうみるか」との質問を受けた。
同大統領はこれに対し、「日中関係は単なる神社への参拝(をめぐる論議)よりもずっと複雑だと思う」と述べて、日中関係悪化をすべて靖国問題に帰する質問者側の見方を明確に排除した。(産経新聞11月11日朝刊)

……はて。

やぶへび

| コメント(0) | トラックバック(1)

今日の朝日夕刊・素粒子。

「改革」「続行」が合い言葉というが、人気はどうせ10ヵ月余りの小泉終幕内閣発足。(……)後継志願はこぞって忠誠を競うだろう。来年の干支にちなみ「忠犬内閣」とでも名づけるかね。

つ【負け犬の遠吠え】

自民党改憲案II

| コメント(5) | トラックバック(1)

新幹線にもマイレージ キターー!!(挨拶)。いや正確には「エクスプレス予約グリーンプログラム」だそうで利用回数に応じてグリーン車にアップグレードになるだけですが、何もないよりゃええわな。うふふふふ。

というわけで自民党による改憲案の新しいものが出たので見てみる。とりあえず例の「東海の小島の磯の白砂に」みたいな前文じゃないというだけで高く評価したいが、基本的には前回同様、非常に穏健な案であると評価して良いように思う。もちろんそのこと自体の評価はまた別問題であって、朝日新聞で評しておられるお三方(良かったことに今回はお二人が憲法学者ですよ)のうち長谷部先生はこれなら変える必要ないんじゃないか(意訳)というご意見である。つまり自衛権の行使や新しい人権についてはすでに憲法解釈の枠内で実現されていることであって、「いま、急いで字面をいじる必要性はないと思う」と。

雑感

| コメント(2) | トラックバック(0)

自民党党紀委員会の決定でほとんどが離党勧告にとどまって拍子抜けという話もあるわけですがチャンスを与えたふりをしてヘタれた奴を笑いものにする戦術だったらどうしよう(挨拶)。いや結果論ではあれ反対姿勢を貫いても離党勧告止まり、ということは郵政民営化賛成に転じたりあらかじめ離党届を提出したりした人々は命惜しさに不要な妥協をしたヘタレということになってしまうし、かといって節を貫いた方もここで勧告に応じれば最後の最後にヘタレとして前述の人々より一層可哀想な目で見られてしまうだろうし、ツッパっても「チャンスは与えたのに」とか言われて真っ向打ち首。とかいう読みで本当にやってたらえらいことえげつないわけですが、まあ世間様が彼らのことをヘタレやなあと思って見てるかどうか私にはよくわからんのでこのへんで。さてさて。

大学教員と人事

| コメント(4) | トラックバック(0)

これも憲法違反なのかなあ(挨拶)。


民主党 イラク復興特別措置法の廃止法案を衆院に提出(毎日新聞→Yahoo! News)
民主党は6日、イラク復興特別措置法の廃止法案を衆院に提出した。イラクに展開している自衛隊の早期撤退を求める内容。(……)同党は昨年11月、同内容の法案を共産、社民両党と共同提出したが廃案となり、今回は民主党単独で提出した。

証明する気はないけど一般的に法案作成能力が低いのは明らかに野党なので(もちろん霞が関の力が大きいわけですが)、「廃案→再提出は違憲」説を採ると野党に不利になるんですけどね。まあ10ページでも20ページでも法案は法案ですし、どうせ可決される見込みはないんだから中身なぞどうでもいい、という考え方もあるわけですが。念のために言うとこれは必ずしも悪口ではなくて、ウエストミンスター型議会において実質的な権力が与党に独占されるのはシステム上当然のことであり、野党にできるのは国民に向けてのアピールだけです(だから「アピール型議会」とも言う)。そのアピールの手法として代替法案を提出するという考えは悪くないと思いますが、まあその、論争のレベルにはよるでしょうな。

さて。少し前の記事ですが「『会社辞め研究職目指したのに』34歳以上お断り」(東京新聞)。「研究者の採用に年齢制限が設けられているケースが多い(……)間口こそ広くなっている社会人入学だが、将来展望は決して明るくない」という話。日本学術振興会特別研究員の応募資格は34歳(特定の分野で36歳)までだし、助手の採用は30歳くらい、助教授なら37〜8歳くらいに実質的な限界がある。社会人経由で大学院に入るとこういった公然・暗黙の年齢制限にひっかかってしまうと。

よしながふみ『大奥』がこのまま「暴れん坊将軍」になってしまったらどうしよう(挨拶)。面白いからいいですけど。80年の長短ということになると当時でもそのくらい生きる人は結構いたようだし(「濃尾地方では、幼児のころはたくさん死ぬが、十歳過ぎるとあまり死なず、六十から七十歳くらいまで生き延びている」(速水融『歴史人口学で見た日本』))、社会変動のスピードは1年に200mくらいという話もあるので(前掲書、農業経営形態の変化の問題。もちろんこれは「平時の」変化なので特別な要因があれば加速するだろうが)、まあ短かいかなと。家光〜吉宗期に重ねたかったんでしょうが、何か別の要素がないとお話にはなりますかね。

さて。原稿を書いているあいだに大学関係のネタがたまっているわけですが、とりあえず近い方から。週刊文春に慶應大学の科研費(科学研究費補助金)不正使用疑惑の記事が掲載されていたわけですが、これ、ちゃんと取材したのかなあ。取材してこれだとレベル低過ぎ、という感じなんですが。

動員解除(挨拶)。だと思う。そう信じる。きっとそうじゃないかな。まあちょっと覚悟はしておけ。orz いや夏前の校務の続きで帰国後すぐに拘束されて(正確にはハンガリーでプレゼンテーション作ってメイルで送ったりしていたわけですが)、えんえんとデザイナだか営業だかわからん仕事をしており、今日は東京まで日帰り出張する羽目に陥ったわけですが、とりあえずこれで終わりなので俺は研究者に戻るんだとそういう話。ハートの時代と違って現代の戦場は霞ヶ関にあるよなと、本当に弾丸が飛んでくるわけでもないのでこういう不謹慎な表現をしてはいかんのですが、しかし勝たないと研究を続けられなくなるという問題は現実にあるわけですよ。勝っちゃった場合の後始末については考えないことにしてと

ええと、「DQNアトラクターとしての憲法」にいただいたfromage氏のコメントに対する応答ですが、長くなったので別エントリに起こします(というわけで ですます体)。いや別にご不快じゃないんですけどね、書いてるうちに興奮されてきたかなとは思う。まあいいや。

総選挙概括(2・完)

| コメント(2) | トラックバック(1)

もちろん、このような政治体制のシフトが歓迎すべきことかどうかについてはさまざまな意見があるだろう。例えばbewaad氏は今回の選挙のプレビッシト的性格(小泉総理の解散権行使に対するオブジェクション)や、その背景で活用されたイメージ戦略について批判的であるし(ヒトラーに擬えるに当たって悲しいけど、これって選挙なのよね)、その懸念について同意する点も多い。私自身は一定の留保をしつつ井上達夫の「批判的民主主義」的なリーダーシップ形成を支持したわけだが(選挙戦続く)、しかし問題は自民党が勝てば批判的民主主義の基盤ができるのかという点にある。制度的には二大政党制への準備が整ったと言えるのではないかと思うが、当の民主党にその流れを受け止めるだけの体力があるのかという問題である。

総選挙概括(1)

| コメント(2) | トラックバック(0)

さて、まあようやく報道に追いついたかなと思っているのだが、私にとって中心的な印象は非常に小選挙区制度らしい選挙だったということになろうか。自民党がまさに地滑り的な圧勝を収めたわけだが、小選挙区制ではこういう結果が起きがち、というかむしろ得票の比率を議席配分に拡大して反映させることによってこのような結果を起こすための制度なのであって、その意味ではまさに教科書通りの事態が起きたとも言えるわけだ。本家のイギリス議会(議事堂の所在地から「ウエストミンスターモデル」とも呼ばれる)では経験的に「三乗則」というのが成立すると言われている。つまり得票比率がA:Bであるときに議席配分はA3:B3の割合になるというもので、もちろん理論的な根拠も何もないのだが、事実にはよく当てはまると言われてきた。今回の総選挙結果では(きちんと得票数から計算して言っているわけではないが)小選挙区における議席配分がこの三乗則を超えて自民党に傾斜しており、この理由は検討される必要がある(有力な第三党の存在が原因ではないかと思うが、直感に過ぎない)。

続カトリーナ

| コメント(0) | トラックバック(0)

P1000486.jpg「今日はお月見です」というキャッチフレーズで味噌肉団子(右写真)を売ろうという販売戦略には若干の問題があるような気がするがどうか(挨拶)。まあ、買ったわけだが。

ぼちぼちと留守中の出来事に追従しようと努力している一方さっそくに校務で呼びだされたりして「三連休って何ですか?」という感じだったわけだが、しかし投票日翌朝の朝日で香山リカが今回の選挙結果について「洗脳」と表現してるのには笑ったよな。洗脳されてない人間は辻元清美の応援演説したりするわけですかそうですか。客観的には絶対少数であるにもかかわらず自分たちの正当性を強固に主張し、大多数の他者の方が間違っている・洗脳されている・陰謀にだまされているなどと主張するのって、カルト教団の典型的特徴じゃありませんでしたっけ。

選挙戦続く

| コメント(3) | トラックバック(1)

結局、東芝RD-XS37とか買っちゃったわけですが何か(挨拶)。持って帰ってこれからセッティングですよ。出発前夜に何やってんだか私も。

さて、まあ相変らず選挙戦と選挙報道が続いているわけで、前にも述べた通り朝日新聞が表面上の中立性を維持しようともしていないあたりはまあ「必死だな」の一言で済ませておけばいいのだが(いやまあ結果がどうなるかわからないけどね)、週刊誌になるとさらに余裕がなくなって見苦しい。

台風と責任

| コメント(0) | トラックバック(0)

田中康夫・新党日本代表がどこかの記事で「作家らしく言葉の力で戦う」という趣旨の発言をしていたのですが、いやしかしTVインタビューなんかを見ているとあなた文頭と文末の対応がほとんど取れてないじゃないですか(挨拶)。まあ喋り言葉なのである程度は大目に見るべきなんだけど、それにしても言葉のプロとは思えないよねえと講義を始めて5年目の私が言ってみる。

さて月曜・火曜と法哲学合同研究合宿(あるんですよそういうのが)のために琵琶湖畔に出かけていたところ台風に襲われそうになり、慌てて帰ってきたら名古屋はまたしてもほぼ空振りに終わった水曜日。何となくがっかりしつつカトリーナのことを考えたらそれに文句を言ったらいかんよなと思うわけだが、しかしニュー・オーリンズの状況は相変わらず混迷しているようである。

雑感

| コメント(0) | トラックバック(0)

締切前の追い込み態勢に入っていたところその締切が逃げてしまい気合が抜ける。ここで油断すると来月にえらいことになるし、目の前にももう一つ仕事があるので休めないわけではあるが、今日は風呂に入って寝てしまうことに決定。

日々

| コメント(3) | トラックバック(0)

台風空振り(挨拶)。雨すらほとんど降らなかったようで、ちょっとがっかりするお祭り気質。さて何ということもない日常。

帰還。

| コメント(3) | トラックバック(0)

「専任講師」と「俸給」で検索を繰り返したのは誰ですか(挨拶)。ログを見るたびにもの悲しくなるのでやめてくださいお願いです。

さて10日間ほど東京に帰省していたわけですが、なにせ通信回線がAir Edge 32kなのでいい感じに隔離気味。まあ、この期間の朝日新聞を読まない(実家は読売に転向したので)というのは精神衛生に良いような気がしなくもなく。

解散

| コメント(0) | トラックバック(0)

非常勤をやっていた頃、「安いよ」と言われたわりにはいい給料だなあと思っていたのですが、あれは私の本給が安かったせいですかそうですか(挨拶)。週5コマで月10〜15万円の収入を「5分の1以下」と言える月給にはいつになったら到達できるのかなあ(遠い目)。なお私の俸給は現在も専任講師相当です。こんど附属病院の委員まで引き受けることになりました。きっとライカ犬よりは幸せです。

さて、郵政民営化法案の参議院での否決を受けて衆議院が解散されてしまう。あ〜なんか「否決→解散になったら大騒ぎになって愉快だなあ」と無責任に思っていたら本当になってしまいました。さすが小泉総理。

自民党改憲案

| コメント(9) | トラックバック(0)

Apple iTunes Music Store キター!! そろそろ、という話は出ていたのだが、ついに日本でも開始。1曲150円が中心ということなのでアメリカの一律99セントに比べるとやや高いが、物価の差を考えると文句を言う水準でもない。著作権保護技術については本家同様のゆるい(利用者にとっては使い勝手の良い)もので、従来のきちんとした(使いものにならない)音楽配信とは一線を画しており、これが吉と出るかどうかが今後の注目点でしょう。個人的には使い勝手の良いデータを安価で提供すれば人々は喜んで金を払うという想定が正しいと思っているので成功するのではないかと思っており、つうか成功してほしいので何曲か買っとくか(*1)。

さて自民党による改憲案が発表されたのでとりあえず一通り見てみる。詳細な分析は多分憲法学者の人たちがそのうちやると思うのでざっとだけ言うと、「大したことねえな」という印象である。つまり、いくつかの点を除けば、その評価は別として現行憲法の微修正にとどまっているし、改正ポイントでもその内容は穏健である。こういう印象は多くの人に共通のようで、朝日新聞では宮崎哲弥・小熊英二・櫻井よしこ各氏の評を並べて掲載していたが、櫻井氏は「もの足りない」、小熊氏は「それでも危険な点はある」、まあ要するに宮崎氏の言うように「穏健」ということなのだろう。

おいおい。

| コメント(4) | トラックバック(2)

週末は出張で留守にしていたので新聞がたまっているわけですが、朝日の30日朝刊付録 be on Saturdayの「読み・解く 国際情勢」で酒井啓子氏が吠えておられる。「英米テロ対策の誤り」と題する一文。


ロンドンでのテロ発生の翌日、私はある地方都市で乗ったタクシーのカーラジオの「解説」を耳にして、卒倒しそうになった。(……)それを受けてアナウンサーが「なんといってもイスラム教徒には、女性が婚前交渉したら焼き殺す習慣がありますからね」。
うっひゃー。夫の死で妻が焼身殉死させられる慣習が問題になったのは、インドのヒンドゥー社会だよ!
どうも日本の国際感覚は、いまだ「海を越えると摩訶不思議な野蛮人の住む社会」的に皆一緒くたにする傾向があるようだ。

つ【スアド『生きながら火に焼かれて』松本百合子(訳)、ソニーマガジンズ、2004】。

生存報告

| コメント(0) | トラックバック(0)

出張前に朝昼兼用の食事を駅の吉野家で済ませ株主優待券で支払う私はプロレタリアートでしょうかブルジョアでしょうか(挨拶)。というわけで相変らず校務で居所確認の入る状態ですが東京に出かけて他の用事をしていたりして生活が荒れております。研究会の内容はあとからフォローするとして、雑感。

雑感

| コメント(1) | トラックバック(0)

深夜、自宅でただ一人黙々と文部科学省に提出するはずの申請書を書きながら言いようのない孤独感に襲われても、広い日本の国立大学のほぼすべてで、この私と同じように今このとき申請書を書いている研究者がいるだろうことを思えば、私は一人ではないという感慨に心なごむ思いがするわけはねえだろうくら(挨拶)。え〜、というわけで一週間ほど講義と書類書きに追われておりました。何の申請かわからない人は幸いなので研究科長に聞きにいったりしてはいけません。多分不幸な思いをすることになります。ふふふふふ。というわけで雑感。

批判と信頼

| コメント(0) | トラックバック(0)

久しぶりに週末にオフが取れるかなと自宅でだらけていたところすごい勢いで仕事の増えた金曜日(挨拶)。誰だ俺を監視してるのは(被害妄想)。さて民主党が小泉総理を含む複数の議員が飲酒して本会議に出席したとして懲罰動議を提出した件(関連記事: goo経由asahi.com)、根拠が「顔が赤かった」のと「確認に対して返答しなかった」ことだ、というあたりで相変わらずの脇の甘さに腹を抱えていたところ今週の週刊朝日が追加調査をもとに支援攻撃。

炎症が収まっていないのに4コマ講義したら何か口の中でしょっぱい味のする月曜日(挨拶)。なんかどっかから漏れてないかおい。さて火曜になって「違法ダウンロードはP2P企業にも責任あり」とアメリカ連邦最高裁が判示したというニュースを聞く(リンクはWired News)。ちょうど演習で読んでいる林紘一郎『情報メディア法』東京大学出版会 でファイルローグ事件の話が出てくる回だったので「アメリカでもこういう決定が出て」と紹介したら発表者P君に対する不意打ちに成功したらしく、わはは、ごめん。

というわけで同事件だが、集中的なサーバを持たない分散型P2Pによるファイル共有ソフトウェアを配布していたグロックスター社とストリームキャスト・ネットワークス社が、そこで違法コピーされていた著作物に対する権利者であるMGMその他に訴えられていたもの(MGM Studios v. Grokster, 545 U.S. ____ (2005))。とりあえずSyllabus(要約)に目を通しただけなのだが、MGM勝訴を前提とした下級審への差し戻しであり、判断基準には我が国のファイルローグ事件と共通するものがあるという感じ。

共同体

| コメント(5) | トラックバック(4)

「耳が痛むんです」と医者に行ったら「痩せろ」と言われました(慨嘆)。補足すると実は炎症は耳ではなく咽頭で起きており、それが耳の下のリンパ節まで広がっているので耳が痛いような気がするだけだと。で、治療法は薬とうがいと、肉が付いて咽頭が狭いから息苦しくなるのでつまり痩せろ、ということでした。土曜日に講義4コマ(すべてロースクールの補講)、月曜日に講義4コマと真面目に働いているのにどうしてこのような目にあわなくてはならないのでしょうか。そうやってのどを酷使するから治らないんだという話もあるわけですが。

さて前のエントリ田島先生よりトラックバックをいただく。東アジア共同体論を安全保障という見地から考えるというご趣旨であり、議論の細部に異論がないではないが(*)全体的には首肯できるところの多い議論である。ただ、一点だけ理解しがたいことがあり、つまりその、それって「共同体」なんですか?

難問(補足)

| コメント(8) | トラックバック(2)

え〜と、以下前のエントリに対する補足。

難問(本編)

| コメント(2) | トラックバック(0)

何かと言うと内田先生のblogを読むべきか読まざるべきかという話。政治経済と関係のない話はさすがと思うのだが、特に中国韓国が絡んだときの話というのはほぼ読むに耐えない。今回もまあそういう話で、いや出発点は正しかったと思うのにどうしてこうなってしまうのか。結局ある種のオリエンタリズムなんだな、というのが暫定的な結論なのだが。なお補足は次エントリにて。

憲法記念日

| コメント(7) | トラックバック(0)

なので憲法の話題はスルー(あまのじゃく)。え〜読んだなかで一番面白かったのは内田樹先生のかな。結論には反対だが、筋の通った議論だと思う(しかし整合性を「呪文」と呼ぶ言説をこう褒めていいもんか)。

結論の違いが生じた所以を二点だけ述べておくと、第一に私は内田氏の言う「ナショナリスト」ではない。私が国家の役割を重視するのは、それがある社会状態の方がそうでないよりも私の(そして私が大切だと思う人々の)利益が良く守られるだろうと想定しているからである(念のために言うと「利益」とはこの私が尊重して欲しいと思っている財のことであり、「私が大切だと思う人々の利益」とは私が想定する限りでのその人々の享受すべき財のことであり、つまりこれらはすべて〈この私〉の観念に繰り込まれる)。確実にその方が利益を良く保護し得ると証明されるのなら、日本政府など明日なくなっても構わない。そのような私が国家に期待するのは「唯一無二の国」などになることではなく、普通の政府として普通に私を保護することである。

第二点。憲法と、自衛隊の存在を含めた現実的な制度との整合性は可能な限りあることが望ましいと考えている。それは、その整合性こそが政府の国民に対する権力行使を制約する最大の原理だからである。内田氏は整合性を持たせることによってどのような利益がもたらされるのかを問題にしており、つまりパフォーマンスが良いものが良い政策であるとする帰結主義的立場に立っているように読める。しかし問題は、そのパフォーマンスは誰の・どの時点のものかという点にある。黒人差別政策は非=黒人にとって、ユダヤ人絶滅政策はそれ以外のドイツ人にとって、パフォーマンスの高い政策である可能性が十分にある。整合性よりも帰結を重視すべきとする議論は、そのようなパフォーマンスを測定する母集団自体を操作する政策に対して無力である。また、結局パフォーマンスがそのように操作可能なものであるとすれば、整合性よりも帰結という議論は結局、政府の施策が制約なしに実行し得ることをもたらす。もちろん「整合性」なるものは呪文である(というのが「規則とその意味」の中心的な主張であった)。しかしそうであるとしても、自らの行為を憲法その他と整合性があるかのように正当化しなくてはならないという制約は、政府の行動を有効に束縛し得るだろう。

過去問集の利益

| コメント(0) | トラックバック(0)

「赤本」の版元が著作権侵害で訴えられたというニュースがあったわけです(例えばasahi.com「入試の「赤本」真っ青?著作権クレーム 損害賠償訴訟」)。 ご存じの通り「赤本」といえば大学入試の過去問集ですが、各大学の過去問で利用されている著作物(の一部)は赤本にも当然掲載されている。これが著作権の侵害にあたるとして利用料の支払いを求められたわけです。

これに関して、過去問集は教育上必要なのだし、問題に利用された範囲のものが本来の著作物の代替とはならないから売り上げ等にも影響を及ぼさないはずで被害はなく、結局欲に目がくらんでいるだけじゃないかと主張しておられる人がいるわけです。え~ずいぶん単純化しちゃってるけどそれでいいのかなあ。

こどものことども

| コメント(11) | トラックバック(1)

> 2005.04.20 10:18:57 xxx.xxx.xxx.xxx Search: query for '今そこにある'

"Clear and Present Danger"でしたら正しい訳は「明白かつ現在の危険」だと思いますが何か(挨拶)。ライアン? David Lyonですか?

朝日新聞(名古屋本社版)の夕刊には「ナゴヤマル」という、まあつまり読者投稿欄がある。何日か前に、小学生だかの子供を持つ主婦から、息子を含む学校行事のご一行が愛知窮迫もとい愛・地球博の会場入り口に設置された金属探知ゲートをくぐらされた、なぜ小学生に必要なのか理解に苦しむとかいう投稿が掲載されていて、ばかでえと思ったもののシロウトさんの言うことだしと流していたところ、今日になって同欄に「学校行事の皆様につきましては当初から金属探知器を通らず、専用のゲートで、ご入場して頂いています」という博覧会協会からの回答が掲載され、どうやら馬鹿が蔓延しているらしいことに暗澹とするこの夕餉。

善意と他者

| コメント(3) | トラックバック(4)

名古屋港イタリア村とやらに行ってみたところ壁面なんかがあちこちイタリア映画のポスター(の複製やペイント)で装飾されているわけですがBRIAN DI NAZARETHって君たちそれイタリア映画じゃないだろう(挨拶)(*)。

朝日新聞のコラム「風考計・竹島と独島 これを「友情島」に…の夢想」の内容が問題になっている。週刊新潮などは、領土を渡すとは国を売る提案だという感じで批判しているが、まあ私は国家にとって領土より大切なものはいくらでもあると思うのでそんなことはどうでもいい。この記事の本当の問題点は、善意を提供したら相手も善意で応えるだろうということを無批判に前提していることにある。つまりここには本当の意味での「他者」が存在しないのである。

うわあ。

| コメント(1) | トラックバック(0)

今日は一日かかって索引を作っていたら苦労したわりに3ページに入ってしまってちょっと悲しい気分で家に戻ってきたわけですが、朝日の夕刊を見てわあ。何かと言うと素粒子ですよ素粒子。これもasahi.comには出ないのかな、あのですね、「失敗まみれの米情報能力/金まみれの旧橋本派/泥まみれのNHK/誤りまみれの社保庁」と四本立てで人様をくさしているわけですが、こんなもん今出したら「先入観まみれの取材能力/伝聞まみれの内部告発/隠蔽まみれの抗議対応/ヤミ広告費まみれの週刊誌/スミ塗りまみれの広告欄」とか(あ、いっこ多かった)2ちゃんねるあたりで書かれるに決まってんじゃん。もう言っていいことと悪いことの区別もついてないのかな。

の、ようなもの

| コメント(2) | トラックバック(0)

研究室は相変わらず片付いていないわけですがなにか(挨拶)。さて本日の朝日社説には「四月馬鹿ってのはホラを吹くお祭りであって馬鹿なことを言う日ではないのですよ?」と言いたくもあるわけですがそれはさておき社会面(名古屋14版・asahi.comには見あたりません)。

ブロックと接触/路面電車止まる 岐阜の名鉄線 31日午後10時半ごろ、岐阜市天池1丁目の名鉄美濃町線の琴塚―日野橋間で、軌道脇にコンクリートブロックのようなものが置かれ、名鉄岐阜発新関行き下り電車が接触して自力走行できなくなった。係員がバールのようなものでコンクリートブロックを外し、同53分に運転を再開した。

バールのようなもの。

……いや「コンクリートブロックのようなもの」はわかる。ブロックっぽかったが断定できるわけではないとか、そのあと断言してるじゃねえかとか細かいツッコミは抜きにして認めてもいい。しかし「バールのようなもの」ってわかんなきゃ係員に聞けよおい。なんで侵入窃盗団の記事だけじゃなくてここでも「ようなもの」完備なんだよ。

心温まる四月のある一日。念のために書いておくが上記記事は断じてエイプリルフールではない。

雑感

| コメント(8) | トラックバック(1)

引越に疲れたので東京に逃亡しています。新幹線に乗るのに名古屋駅での乗り換え時間が5分しかなく、東山線→新幹線なのでコンコースを東から西まで全部移動する必要があって大ピンチ(参考: 名古屋駅構内図)。なぜそういう事態に至ったかというときっと名城線が10分に1本しかないのが悪いのだと思いますが(一本乗り逃がしたらピンチに直面する時間まで研究室にいた自分の責任からは目をそらす)、とりあえず地下鉄ホームから地上まで4階分くらいの階段を駆け上がり、コンコースの半分くらい、3分ほど走った時点で息切れが激しくなりギブアップ。以降は歩いてなんとか間に合いましたが、体力の衰えを実感する今日この頃であります。まあ2月は寝込んでるか出張してるかだったから、というのもあるわけですが。

乗り込んでからも15分くらいげはげはしていて折角のグリーン車なのに豪勢な気分が台無しですわ、というか周りのお客さんすいません。まあ言うても「ぷらっとこだま」なので普通に指定を買って のぞみ に乗るのと値段変わんないわけですが(普通の切符と違って乗り遅れるとカミクズになってしまうので急ぐ必要があったわけですな)。久しぶりに予定の読める出張だし事前にJRツアーズに寄る機会があったので「ぷらっと」を予約しに行ったわけですが、すでに満席で空きがあるのは希望の3時間後と言われた瞬間に「じゃあグリーンで」と言い放つプチブルな私。いや疲れていたものですから。ちなみに名古屋始発こだま のグリーン車などガラガラであり、「周りのお客さん」どころか9号車全体で2人(私含む)しか乗ってなかったわけではあります。さて。

ハートマン軍曹にあこがれて(挨拶)。ええと私事で申し訳ないのですが(ってこのblogこそ私事じゃねえかと思わなくはない)ちょっと体調が悪化してまして、にもかかわらず明日(ああ、もう今日か)は朝から晩まで修論の口述審査だったり(全教員の出席による審査ってシステムもどうなのか)、週明けまでに2科目採点を終える必要があったりしますので(私学は学年暦が早くてねえ)、しばらく反応できないと思います。累積債務がたくさんあって何なのですが、そういう次第です。はい。

さて「立ち位置の問題」だが、これはやはり説明しておかねばなるまいと思うところ。mojimoji氏は一連の議論における私(おおや)の立ち位置、責任の引き受け方(あるいは無視のしかた)を問題にしておられるわけだが、私としてはそれはここではひとまず関係ないと言いたい。というのは、「法律家」というものは本質的に他者の権利義務関係を扱う存在であり、従って自らの主体的な立場などというものをその際に露出させてはならないからである。

なんかだんだん「パイプのけむり」みたいになってきましたが(挨拶)。とはいえ私としてはほぼ論点は出尽くしたと感じているので、まあ議論に新味が出なければ(予告しておいた帰結主義的正当化の問題を除いて)これで終わり、かな。

さてさて、まずこの点。

流れ速いなあ。仕事したいんだが……というのがまあ、こういう問題を「まともな法学者」が扱わない理由でしょう。手間がかかるわりに「業績」にはならない。その意味で、前エントリへのコメントで指摘された「エセ科学」問題と同様であるわけです。まあ「戦犯法廷」がエセかどうかというのは今回の論点なので保留しますが、しかし架空請求詐欺のような歴然たる「エセ法律行為」もある以上「一般市民のための法学教育」のような試みは、科学の場合と同様、必要になってくるわけです(すでにプロジェクトとしてやってる人たちもいます)。そういった努力を学会の中でどう評価していくかというのが、やはりキーでしょうね。さて。

今回の食生活。カレーきしめん(名古屋空港)→瓦そば(博多リバレイン)→マカロニグラタン→ロッテリア→博多ラーメン→熊本ラーメン(キャナルシティ博多)→刺身丼(ソラリアステージ)。まあこないだの札幌よりはマシだな(挨拶)。

さてmojimoji氏に再応答。まず根本的な姿勢の問題を三つ。これはどちらが正しいというよりは、姿勢の違いを読む人は確認してほしいということである(いやそりゃ私は私が正しいと思っているが)。

法廷と手続的正義

| コメント(4) | トラックバック(2)

おおう、トラックバックされてしまった。というわけで「NHK「圧力」問題」で言及していたのはこの方のblogでありました。真面目そうな人なのでちゃんと返答する(いや、true believerとは話できんからね)。

NHK「圧力」問題

| コメント(9) | トラックバック(1)

薬漬けの季節来たる(挨拶)。いやなに花粉症の話ですが。2月から4月いっぱいまで薬漬け、5月・9月・翌1月に400ccずつ献血というのがここんとこのスケジュールです。学部から助手の頃はよく成分献血もしていたのですが、さすがに最近ああいう時間の余裕は取りにくい。縛り付けられたまま1時間半論文を読み続けるという時間の幸福について思い返してみたり。

そういえばその頃、「あなたと同じ白血球血液型の人が定期的に血小板輸血を必要とする事態になって、血液が足りない」とか日赤からわざわざ電話がかかってきて、2週間に1回の予定成分献血に応じたりもしていました。「そうですか、そりゃ大変ですなあ」とか思っていたのですがよく考えたら俺がそうなったときは誰が献血してくれるんだ

結局その方は残念ながら亡くなったそうで、予定通り献血しに行ったら「そういうわけで至急必要というわけではなくなったのですがどうしますか」とか聞かれたんですが、わざわざ新宿まで出てきたんだからまあ帰ることもあんめい貯めときゃいいだろうと血小板を提供してきましたが、まあ最後の1時間半は供養だわね。見も知らぬ人ではあるけど。

ゆかい判決

| コメント(0) | トラックバック(0)

なんじゃあこりゃあっ(ネタ元: Advocatus Diaboli)。ええっと、なんでなんですかね。表記がオフィシャルと違ったかな? まあいいや。

さてWinny事件関連で、実際に著作物をアップロードして先に逮捕されていた被告人に対する判決が出ていた模様です(47氏が幇助罪に問われているケースの主犯と目される人物)。この判決がかなりゆかいなのでご紹介。京都地裁平成16年11月30日判決です。

2012年10月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Monthly Archive

Webpages

Powered by Movable Type 5.14-ja