時事: 2004年Archive Index
なんかやくたいもない愚痴の繰り返しだけなんですけど「二日酔い気分」じゃなくって酒入ってるだけなんじゃねえすか(挨拶)。ええと町山氏をせっかく褒めたところ むなぐるま氏のところに書き込まれたコメントによるとご本人は調査データに基づいて議論しているつもりだったらしく、え〜。
なんかデータが大事だと言ってみたり実際に接することが大事だと言ってみたり、批判してきた相手を「他人の尻馬に乗っかって自分を利口に見せようとする卑小で人間性」(原文ママ)と人格攻撃してみたり、ええっと、本当にどうしてこうなっちゃったんだろう。いや昔からご本人を知っている方なら「変わってやしねえよ」とかいう話なのかもしれないけど。なんかブログに付けられたコメントに怒って「モウコネエヨ! ウワアンヽ(`д´ )ノ ヽ(`Д´)ノ ゝ( `д´)/」(意訳)とか騒いで切込隊長氏にネタにされてるしな。
さて町山氏は福音派プロテスタントや田舎の人々が正しい情報を把握していないこと、正確な知識を持たないことを繰り返し指摘している。これが恐しいことであるという点に異論はない。しかし「福音派かどうか」という信念をめぐる対立軸と異なり、都会と田舎の対立は知識水準や知性の差でもあり得るが、それ以上に利害対立でもあり得る。たとえば自由貿易(ブッシュ)か保護貿易(ケリー)かという争点については、国際競争力のある農業・牧畜業の従事者は前者を、競争力の弱い鉄鋼業や自動車製造業の関係者は後者を支持するだろう。もちろん農業は田舎、工業は都会が中心である。両者の差がこういった利害対立ではなく信念の問題、それも「中絶とゲイ」だとするのは何故か。
さすがにうまいなあ、と思う。町山智浩氏の文章の書き方ね。たとえば彼はこう書く。
経済政策への関心は二番目で、対テロ、戦争に関する政策は三番目だった。
このデータは、筆者が日記に書いた「戦争や赤字がどうなろうと彼らは中絶とゲイに反対していさえすればブッシュを支持する」ということを証明している。(町山智浩アメリカ日記、2004-11-03)
さてCNN.comの出口調査を見てみよう。
ケリー候補が敗北を認めたということで前回のような混乱は回避され、ブッシュ再選確定の模様。というか上院・下院とも共和党が議席数を伸ばして多数派を確保しており、民主党上院院内総務のダシュル議員まで落選するなど、共和党の完勝と言えそうな結果に終わったみたい。
「規則とその意味: 法解釈の性質に関する基礎理論」『国家学会雑誌』(五・完)117巻9・10号, 2004, pp. 1-56. やれやれ、これでようやく助手時代への義理が果たせましたかね。
連載の良かったところ。
・細かい〆切に拘束されるので仕事せざるを得ない。
・連載途中でも直せる。
・仕事をしているという満足感に長い期間浸れる。
連載の悪かったところ。
・次々と〆切が襲ってきて精神衛生に悪い。
・直そうと思ったらすでに刊行された部分から参照してしまっている。
・抜き刷りの管理がすごくめんどくさい。
というわけで、「毎回送ります」と手紙に書いてあったのに送ってこねえなと思っている方、それは「誰に送るか」リストを私が発掘できなかったせいです。えらいことすいません。
第5回だけ渡せばいい方には学会の時に。それ以外の方には明日郵送しますのです。(二)から送らなきゃいけない人のとか封筒がぱんぱんに膨らむ厚さなんですけど、大丈夫かな、これ。
……と思っていたところ、最大野党前党首のこんな発言を発見。
菅、おまえ理系だろ……orz.
さて地震と新幹線の問題で「私には物理はわからない」と書いたのは決して謙遜ではない。高校時代に選択したのは化学で、そちらには「東京理科大学理学部化学科合格」という(当時の)能力証明もあるのだが(そしてそのことを書くくらいには謙虚でない人間だというわけだが)、なぜ化学を選んだかといえばつまり物理がよくわからなかったからである。というわけで「ガル」とは何であるかとかそういったことについてはトラックバックされているotiak氏の説明などを参照されたい。ところで現場近辺では1300ガルという揺れが観測されている地点もあるそうで、そうなると重力加速度(980ガル)をはっきりと超えているので、もちろん力の方向にもよるだろうけどやっぱり浮くのかなあ。
「よくわからない」と書くのは別にプラトンを気取っているわけでもないのだが、やはり知らないものは知らないと書くのが良いことだと思っているからだ(「無知の知」)。第一に読者に対して誠実だし、第二に読者としては「じゃあ他のところはわかって書いているのかな」とそれ以外の部分について肯定的な判断をされるであろう(希望的観測)。そううまくいくかどうかはともかく、一部の嘘で全体の信頼性がなくなるという反対側の現象はよく観測されるところである。第三としては自分の能力不足を深く自覚することを通じて能力獲得や学習への意欲をかきたてるという効果も期待しているのであるが、そもそも勉強の障害になっているのが私の自覚不足なのか性格的問題なのか、それとも客観的な資源不足なのかは議論の余地のあるところではあるだろう。ていうか本読む暇よこせ。
というわけで自分が偉いと主張する気はさらさらないのであるが、しかし「無知の知」を欠く人間が大手を振っているのを見ると、相対的にはやっぱり俺えらいのかなあという気がしてくるのが危険なところである。まことに罪の自覚をおのが心に刻むということは難しく、ひたすらに阿弥陀仏を深く頼みまいらせて念仏いたすべきことなり。
『がんばれタブチくん』の頃だから、多分20年以上は前の いしいひさいち の四コマに、こういうのがあった。さすがにセリフの細部までは覚えていないので現在の例にアレンジすると、こんな感じ。
X 「巨人の渡辺オーナーと西武の堤オーナーが密会したそうだ!」
A 「さてはホモだな」
憤然とするXをなだめる別の年輩の記者Y。
Y 「許してやってくれ、芸能部から移ってきたばかりなんだ」
B 「それはあれですよ、株式の不正取引問題の報道について……」
Y 「経済部から移ったばかりなんだ」
C 「わかったぞ! 高橋・松坂・谷繁の三角トレードだ!! これはスクープだ!」
Y 「すまんすまん、スポーツ部から出たことないもんだから」
毎度毎度の「ポリティカにっぽん」(新渡戸の心を忘れたくない)。他にないのかと思いつつ、やっぱりこの人が抜群にアタマワルイので仕方ない。若宮論説主幹の文章(*1)なんかは、わりとうまく揚げ足を取られないように書いてあるんだけどね。
え〜と、国連安保理の常任理事国を目指すこと自体について、私には特段の意見はありません。個人的にはどうでもいいような気がするんだけど詳しくないので、なんか意味があるのかもしれない。早野氏の結論は「いかがなものか」なんだけど、それはまあそういう意見もあろう。問題なのは、その結論を導くためのロジックにある。
さて前のエントリのつづき。すでにおかしいと批判した価値判断だが、その点を中心的に扱っているのが「考え」の次の項目である。
「絶対に安全が守れる」方法などない、というのはまったく正しい。しかしそのことから直ちに「だからそれは無意味だ」を導くのは、選択肢を二つしか用意せず、その片方を否定することでもう片方を肯定させようとする「ポラライズ」、すなわち典型的な詭弁の手法である。
家でコーヒーを久方ぶりに淹れようと思ったらベトナムコーヒー用しかなくやむを得ずコンデンスミルクとかきまぜる午後(挨拶)。いや本場で経験して以来ときどき中毒のように飲みたくなるのです。頭を殴られたかと思うほどの甘味とともに血圧がリアルに上がっていく衝撃的な体験。「衝撃度」という観点では濃硫酸に並ぶね、あの味覚は。
さて頼みもせんのにネタを運んできてくれるAcNet Letter経由でステキな議論を発見。「改憲阻止メディアキャンペーン10万円x10万人計画」というのを提唱されている方の「九条についての考え」だそうです(*1)。
したらしいのですが(*1)、まあ日本法哲学会は自前で事務をやってる小規模な学会だし(*2)影響はあるまい、私法学会とか大変だよな、今年の学会テーマは「信託法」か、悪い冗談だよなとかたかをくくっていたわけです。そうしたら日米法学会も事務委託をしていた模様で、たまたま寄稿していた(*3)『アメリカ法』2004-1(普段なら7月に出ている号?)は9月3日以降に発送とウェブでアナウンスされていました。道理でいつまでたっても出ねえなと思った。しかし会員じゃないとはいえ執筆者なんだから一言くらい連絡をくれてもいいような。
何かと言うとライブドアによる近鉄球団買収提案の問題。12日に買収後の球団経営に関する提案書を近畿日本鉄道側に送ったらしい(そして記者会見でそのことを明らかにしたらしい)のだが、
- Asahi.com: 提案書の内容、ライブドアの信頼性(に関する同社側の主張)の内容を報道、写真入り。
- Mainichi Interactive: 提案書の内容を報道。信頼性については「資料を用意した」という同社側発言のみを報道。
- NIKKEI NET: 信頼性について同社側発言を報道。
- Yomiuri On Line: 報道なし。
- Sankei Web: 報道なし。
という状況(13日正午時点)。紙面を見ての印象でも、「民主的な話し合いが必要」と主張してみたり、朝日がライブドアによる買収案に積極的に肩入れしているのが見て取れる。
政治が国民の支持獲得競争で(も)ある以上、あらゆる政治活動は選挙に向けたパフォーマンスであると思うわけですが。国民に選挙で選ばれなければ政策実現はできないわけだし。
パフォーマンスじゃダメで実効性が必要だ……って言うんなら野党の存在価値はない。政策が実現できないのが野党なんだから。小選挙区制のせいで与野党の議席差が大きいイギリス下院(ウエストミンスター型議会)では何をどうしようが与党提案が可決されるわけだが、それでもなお国会審議を行う根拠は「アピール機能」だと言いますな。与党の政策の問題点を指摘し、有権者に熟慮のための情報を提供し、次の選挙では野党に投票してくれるようアピールするための機会なのだと。じゃあパフォーマンスじゃねえか。
動機がどこにあろうが任命した人間は選挙後にも一定期間仕事をし続けるんだろうから、単に選挙で勝つための行動だとすればコストパフォーマンスが悪すぎるよね。この選挙で勝ったとしても政権を握りようがない状況なのに「マニフェスト」(と称するもの)を発表するより、実質的な効果は高いと思うんだが。で、また「マニフェスト」は選挙が終わったら撤回するの?
働けば働くほど給料が減っていく症候群(挨拶)。いや天引きされている住民税が増えたのが原因だとはわかっているのですが2年間で3倍になったと思ったら今年は4倍に到達しているわけで。収入も増えたしなとか思って財形の積立額を増やしてしまったりしたせいで来月からは対4月比で5万円くらい手取りが減る計算なんですが本当に俺生活していけるのかな。働けど働けどなほわが暮らし。
えーさて。朝日新聞「コラムニスト」なる早野透氏による「ポリティカにっぽん」と言えば破綻した論理と露骨な政治姿勢でウォッチャーの皆様垂涎の一件になっているわけですが、今回のそれ(多国籍軍参加と「茶色の朝」)がまた痛いので取り上げてみる。
二校と初校と入稿が一度に来ると何が何だかわからないんですが(挨拶)。月刊連載してる人なんかどうなってんのかなあ、すげえなあ。
さて「シロウトさんには理解しにくいことの二」の続きを書こうと思いつつ仕事に追われているわけですが、ちょっとすげえ記事を見かけたので耐えきれずに書く。
南山大学(名古屋市昭和区)の学生たちが、イラク戦争をきっかけに企画・製作した平和のメッセージ集「ちいさなあかり」(新世社)が完成した。販売収益を海外のNGO(非政府組織)に寄付しようと3千部を印刷したが、書籍の流通ルートに乗らない自費出版のため、扱ってくれる書店が少なく、販売は苦戦。協力してくれる書店などを探している。
ニュースの内容を小説で書いたら「こんなバカな人間いるわけないでしょう」と怒られるのではないかという気がした4月28日夜(挨拶)。さてイラク人質事件とその後の「自己責任論」問題を見ていて、理解していない人が多そうなことにまた気付いたので書く。当然のことと思ってしまう自分の知的背景とかそういうものを反省する契機になるので良いですな。
何かと言うと「費用」の問題。救出経費を自己負担させろと言うか、それに反発するかという話は置いておいて、とりあえずどのような「費用」がこの事件に関連して発生しているかというと、簡単に考えて以下の数種類がある。
どうにも気にかかるのが、「自己責任論」の内容を批判者たちがどう捉えているのかということ。「被害にあったのは自衛隊を派遣したせいで、被害者に落度はまったくない」という前提を採らない場合、なんらかの意味で被害者たちの責任を問うことになる。しかしもちろん、その問い方は多様であり得る。ちょっと考えてみると、こんな感じか。
(2) 今回は助けるべきだが、次は見捨てよう。
(3) 助けるべき。必要となった費用はすべて支払ってもらおう。
(4) 助けるべき。必要経費の一部を支払わせよう。
(5) 助けるべき。必要経費を負担する必要はない。でももうやめろ。
……って誰かが書いてたような気がするわけですが、誰だっけ。さてさて。
「であれば「文学者なら、知らないこと書くな」というのはそもそも無理な要求だと認めるわけですな?」何故? というか議論が完全にずれています。
日本人3人、バグダッドで無事解放 日本大使館に移る(asahi.com)
まずはめでたい。
事態が一層間抜け混迷の度を深めつつある今日このごろ、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は朝から4コマ講義があったのでもうだめです。明日は3コマです。ううう寝たいよう(いや寝ればいいんですが)。
こんなメイルが来た。SPAM同然に送られてきた公開の呼びかけなのでプライバシの問題は生じないものと解する。
ご存じの通り、イラクに於いて邦人3人が拘束されました。時間がありませんので、もったいぶった文章は書きません。緊急行動を呼びかけたいと思います。今晩中に私はできる限りの友人、知人にこのメッセージを送ります。
受け取られた方は、可能な限り早く、以下のメッセージを転送し、行動を起こしてく下さい。私は今晩中に100名以上の方にこのメッセージを送ります。その100名の方がさらに100名の方に送って下されば、100万人の方に届きます。これは、緊急です。可能な限り早く、お願い致します。
呼びかけ人
緑の市民 ××××
まずこのような手段はチェインメイルと呼ばれ、インターネット全体のインフラストラクチャを危機にさらす問題であり、いかなる理由があろうと許されるべきでないということを確認しておきたい。
Recent Comments
みつけた と思う。こ
鰤 on 結構難しい。:
朝日はいっかい紙面に
モトケン on 医療過誤問題管見:
はじめまして 小倉
mohno on 医療過誤問題管見:
おじゃまします。
鰤 on 医療過誤問題管見:
法政大の山口誠一先生
koge on 先取られ。:
いやこれまでの実績か
おおや on 読書まとめ:
>名無し予備自衛官さ
おおや on 先取られ。:
>鰤さん まあ確かに
おおや on 幻想の共同体:
>kogeさん トラ
おおや on on rehabilitability:
>ktkrさん 「こ