原稿: 2014年アーカイブ

新著『自由か、さもなくば幸福か?』(筑摩選書)が刊行されましたので、稲葉振一郎先生にお付き合いいただいて宣伝のためのイベントを開催することにいたしました(というか筑摩書房が計画してくださいました。ありがとうございます)。新年度早々の忙しい時期とは思いますが、皆さまお誘い合わせのうえご来場いただければ幸いです。


2014年4月5日(土) 14時30分開場、15時スタート! 
明治学院大学 白金校舎 1401教室(本館4階)

新世紀の社会像とは?
 大屋雄裕(法哲学者)×稲葉振一郎(社会倫理学者)

 この社会はこれから、どうなっていくのか? 一体いかなる社会が、望ましいのか?
 考えられる未来の社会像として、次の三つがある。
 一つ、安全の保障などを国家に求めたりせず、各人の自力救済が前面化する「新しい中世」。 
 一つ、一人ひとりが好き勝手に振る舞っても、社会全体の幸福が自動的に実現するような社会。
 一つ、誰ひとりとして例外なく「監視される」対象となる、ミラーハウス社会。
 このなかで最も望ましいのは、一体どの社会だろう? 
 『自由か、さもなくば幸福か?』(筑摩選書)を刊行した大屋雄裕氏は、いずれも耐えがたいとしながらも、次善の選択肢として、三つ目の「ミラーハウス社会」が望ましいと結論づけている。なぜならこの社会は「正義」にかなっているし、社会のルールに抵触しなければ、各人は自由な生き方を追求することができるからだ。そう大屋氏は言う。
 ほんとうに、そうなのか? もしそれが「次善の選択肢」であるとして、いかにしてこの社会は実現し得るのか?
 こうしたテーマをめぐって、社会倫理学者である稲葉振一郎氏と大屋氏が徹底討論!
 『自由か、さもなくば幸福か?』にも引用されている、「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」というゴーギャンの問いを、いま、この時代において、改めて探究する試みでもある。ぜひ、ご参集を!

【登壇者紹介】
大屋雄裕(おおや・たけひろ)
1974年生まれ。法哲学を専攻。現在、名古屋大学教授。著書に『法解釈の言語哲学----クリプキから根元的規約主義へ』(勁草書房)、『自由とは何か----監視社会と個人の消滅』(ちくま新書)等がある。
稲葉振一郎(いなば・しんいちろう)
1963年生まれ。社会倫理学を専攻。現在、明治学院大学教授。著書に『リベラリズムの存在証明』(紀伊國屋書店)、『「公共性」論』(NTT出版)、『経済学という教養』(ちくま文庫)、『社会学入門----"多元化する時代"をどう捉えるか』(NHKブックス)等がある。

というわけでやっとのこと新著の刊行にこぎつけました(もちろん私がまとまった原稿を書けなかったせいですが)。内容紹介のつもりで以下に目次を掲げておきます。書店での発売は3月12日とのこと。選書なので置いてある本屋さんが多くないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

大屋雄裕
『自由か、さもなくば幸福か?:21世紀の〈あり得べき社会〉を問う』
筑摩選書、筑摩書房、2014/3。

はじめに
第1章 自由と幸福の19世紀システム
   1 近代リベラリズムと自己決定の幸福
   2 契約自由の近代性
   3 参政権:自己決定への自由
   4 権利としての戦争
   5 19世紀システムの完成:自己決定する「個人」
第2章 見張られる私:21世紀の監視と権力
   1 監視の浸透
   2 情報化・グローバル化と国家のコントロール
   3 「新しい中世」
第3章 20世紀と自己決定する個人
   1 19世紀から遠く離れて:戦争と革命の20世紀
   2 個人と人間の距離
   3 個人の変容への対応
   4 Why not be Perfect:アーキテクチャと完全な規制
第4章 自由と幸福の行方
   1 過去への回帰願望
   2 新たなコミュニティ・ムーブメント
   3 アーキテクチャと「感覚のユートピア」
   4 ホラーハウス、ミラーハウス
おわりに 三つの将来

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