原稿: 2008年Archive Index

要約版。

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というわけで、3月に開催された「警察政策フォーラム」の記録が公刊されました。大屋雄裕「監視と自由の関係:事前規制と事後規制の違いを中心に」(警察政策フォーラム:市民生活の自由と安全・理論と実務の架橋)、警察大学校(編)『警察学論集』61巻8号、立花書房、2008.8、pp. 111-124.

すでに述べた通り、基本的には『自由とは何か』の内容をもとに実例などに言及して要約的に述べたというものですが、会場でお話しした内容のうち舌先の滑った部分は省略しましたのであしからず。というかサービス精神旺盛で早口なので当日は大変にいらんことを言った気配があってですな、まあ名大法学部の研究室配置をめぐって憲法学の先生とかけあいした部分とかはディスカッションの記録(これは別途公開されるらしい)からも割愛したのですよええ。

私がライブだとすげえいらんことを言うというのは実際に私の話とか聞いたことのある人は知っていると思うわけであり、いや本当にこのブログでさえだいぶ実は抑制してるのだが、なんかまた人前でお話しする機会がいただけるようなので気になる人は案内をお待ちいただけるといいかと思う。なお@東京(だと思うんだけど)。

空気など読まぬ(挨拶)。というわけで、大屋雄裕「ウェブ時代の新聞の役割は」『朝日新聞』2008年7月24日・夕刊(名古屋本社版4面)。毎日新聞WaiWai問題に言及したりMSN産経ニュースを褒めてみたりしたけど載せてくれたよ。結構豪儀だな朝日。

ちょっと前に書いた先方から明確なサジェスチョンがあった原稿というのはこの話ですが、誤解があるといけないので書いておくと基本的にすべて表記とか文章表現の問題で、論旨には一切影響ありませんでした。その上で気付いたことを三点ほど。

原稿二件

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大屋雄裕「電子化された社会とその規制」「電子化された社会と法制度」渡部明・長友敬一他『情報とメディアの倫理』(シリーズ〈人間論の21世紀的課題〉第7巻) 第3章・第4章、ナカニシヤ出版、2008、pp. 50-74. 倫理学の叢書の一冊ですが、教養なんかの授業に使うことも想定してということなのでわかりやすく話をまとめたつもり。法科大学院で「情報と法」などを教えていて、だから前々から言ってはいたが改めて書いてはいなかった議論の枠組に関することを、いい機会なので表に出しました。これを踏まえて現在の課題は? というのが3月に出た「分散する規制、分散する主体」だとまあそういう位置付けでしょうか。なお著者略歴一覧などを見て「なぜにおまえが」と(いろいろな意味で)思った方がいるかもしれませんがまあそのなんだいろいろあったんだうん。

動員解除

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とはいえまだ警戒態勢が解けただけでトラブルに備えての待機は続くわけです。つうか俺の連休返せ。去年もあったぞこんなんが。

なおこの間、

3月33日

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ようやく3月が終わりつつあるわけですが(挨拶)。というわけで「電子化された社会とその規制」「電子化された社会と法制度」を脱稿、共著の2章分ですがまあ義理のある筋から急ぎの依頼だったので優先させた次第で、他の債権者の方々には申し訳ないところです。詳細はいつものように刊行されたら、また。

謎写真

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大屋雄裕「分散する規制、分散する主体」『Mobile Society Review 未来心理』11号、モバイル社会研究所、2008、pp. 6-13. ええと、これはNTTドコモの研究所が刊行している季刊誌で、市販はしていないそうなので寄贈されている図書館等でごらんください。NACSIS Webcatで調べるとわりとあちらこちらにある……けど名大はないな。まあ次の号が出ると中身の一部がPDFで読めるようになるみたいなので、それを待っていただいても。

内容は、以前に法哲学会で報告した話の延長になるのかと思うけど、情報化とグローバル化によって国家が・我々に対して及ぼす規制の有効性が低下することと、我々ひとりひとりの感じる・服従させられる規制の水準が低下することは別だ、という話ですな。たぶん読者層は他分野の人が多いので、RoHS規制とかスカーフ問題とか、少し具体的な事例を盛り込みました(それでも話があっちに行くのかと読んで思う人がいるかもしれないが)。

P1000617.jpgちょっと用事で虎ノ門に行ったら神社の境内で桜が咲いてました。これはホンモノ。しかし金比羅さんがこんなところにあるとは知らなんだ。

ところでなぜ珍しくそんなところに行ったかというに公開鼎談というものをしたからです。まあ「公開」といってもごく限定的な範囲だったようですが、「幸福とパターナリズム:自由・責任・アーキテクチャ」というテーマでお話ししてまいりました。『自由とは何か』の最後のところで安藤馨説に弱々しい反論をしてみたところに結構関心を持っていただけているようで、ありがたいことです。当日はもう少し具体的なというか、制度的なことに話がまとまったようにも思いますが、これもそのうち公開されるはずなのでそのときにでもご確認ください。

報告のあとの質疑応答とか、パネルディスカッションとかいうのはもちろんすでに何度もやったことがあるわけですが、こういう形式で何かするのは初めてなので結構緊張しましたね。私としてはいろいろ興味深いお話が聞けたので(そのうえおアシがいただけるという大変ありがたいことだったので)大変に楽しんだわけですが、対談相手の方と聴衆の皆さんが楽しんでいただけたのかどうか、まあそれは私本人にはわからないことではあります。

というのに行ってまいりました。テーマは「自由と安全・理論と実務の架橋」ということで、主催は警察政策研究センターなど、報告者は警察の実務家2人と研究者2人で、私は「監視と自由の関係:事前規制と事後規制の違いを中心に」という題で報告いたしました。まあ内容は『自由とは何か』をもとに、やや具体的な例や基準の考え方なども入れてお話ししたというものです。

先週の土曜に一応無事帰国はしたのですが、週明けから一日半市内某所に軟禁されてようやく解放されたら雪が降ってました(挨拶)。なにこれどういう拷問。ちなみに内職が禁止されていたのでこの間仕事がまったく進まなかったのですが明日も午後一杯拘束です。入試期間はイヤだねえ。

出発間際

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とにかく懸案事項を一つ片付ける。Takehiro OHYA, "On the Scarcity of Civil Litigation in Japan: Two Different Approaches and More". 昨年の3月9日にブダペシュトで開催されたJapanese Hungarian Seminar on "Comparative Aspect of Civil Litigation"(主催・The Institute for Legal Studies of the Hungarian Academy of Science)で発表した内容をブラッシュアップしたもの、といっても内容や論旨はほとんど変えていなくて、想定読者にあわせて脚注や事項説明を増やしました、という程度。学術的なレベルとしては、まあその自認しますがたいしたことないと思うんだけど、特に日本とのつきあいが浅かったりよく事情を知らなかったりする国ほど議論が日本文化特殊論に行きがちなので、それに釘を刺しました程度の話かなと。非常にありがちな偏見として日本人は争いを好まず温厚で慎み深くてそれこそがアジア的美徳であってみたいなものがあり、いやわしらもっと乱暴ですからと言っておきたいという背景はある。まあその乱暴さの現れ方がたとえば英米独仏とは違うのかもしれないのだが、そのレベルで議論しないとあまり仕方がないよねえ。

問題だと思うのは我々自身もそういうセルフイメージに染まっているところがあって、特に特定の目的実現のためにどう社会規範をいじったらいいかとか考えなくてはならない(考えるべき)法律家の卵が文化論に行くの本当に良くない。それ結局「東は東、西は西」で終わっちゃうじゃねえかというのもあるし、じゃあ法律家何のためにいるんだというのもある。こないだPeer Support Initiativeというやはり本学部がやってるプログラムの成果発表会に行ってきて黙っていられずに長いコメントしちゃったんだけど、たとえば聖徳太子が「和を大事にしなさい」と決めました、このように日本人には集団志向的な文化があるのですってだから和がねえから大事にしろって言ったんだよ誰もやってないことを禁止する法律なんかわざわざ作んないだろとかまあそういう話。モノゴトの裏面まで批判的に考える態度がなくて法律家なんかできないだろと、私はそう思うわけですよ。なお本当に聖徳太子なる人がいてそういうこと言ったのかとかはまた別の話。あと私は単に偏屈なだけなのでそのように。

おしごと

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大屋雄裕「「犯罪者組合」の可能性」(哲学はわからないものだから心配するな・12)『オルタ』2007年1月号, アジア太平洋資料センター, 2007, pp.22-23. そういうタイトルのリレー連載コラムの1回分を頼まれましたというお仕事で、ネタは前にも立法学シンポジウムなどで言及した松原先生の話です。

発行元は「南と北の人びとが対等・平等に生きることのできるオルタナティブな(今のようでない、もうひとつの)社会をつくることをめざして」活動している特定非営利活動法人で、「世界からの情報の収集や発信、研究、自由学校を中心とした教育、さまざまな講演会やワークショップ、政府や国際機関への政策提言活動など多様な市民活動を行っています」とのこと(いずれもウェブサイトより)。載ったのはだから、そこの機関誌なのかな? 一般書店では一部を除いて扱っていないようですが、バックナンバーの中身は上記ウェブサイトで一部公開されるようですし、公開の許諾は出しましたので、そのうちオンラインで読めるようになるのだと思います。ということで。

昼と夜

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というか何というか、研究室では行政関係の対応とかプロジェクトの仕事とかに追われるので疲れたところで自宅に戻って原稿を書き、朝起きて原稿仕事をして疲れたら出勤して事務作業に取り組み、と適宜気分転換を挟んでいるような気がしたのだがよく考えたらずっと仕事をしている(挨拶)。まあその甲斐あってというか原稿も一本書き終わり(30枚くらいの論文でタイトルは「分散する規制、分散する主体」にした)、プロジェクトの方も集中して取り組んでいた作業に目処がついたというか技術的な可能性については検証できたのであとは実際に利用される完成品レベルに仕上げるだけになったので一段落という気分。ちなみに何をやっていたかというと各国にある日本法教育研究センターで学生に利用させるクライアントコンピュータのシステム作成でだから私の専門はなんなんだと小一時間

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