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現代フォーラム

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今回も呼ばれて行ってきました。吉城高校第13回現代フォーラム2010「いま尊厳死を考える〜この生をどう生きるか」。まあなんだ昨年のテーマよりは本来の専門に近いな(参考)。同高校の図書委員会が主催で、賛成側・反対側に分かれて3人ずつの生徒さん(今回は反対側のお一人は先生でしたが)が意見を述べ、私はそれに対する講評と講演が担当とまあそういうシステムです。

前回は時効問題だったのですが、今回のテーマはそれと比べるといろいろと難しい点があって、第一に安楽死/尊厳死/緩和死といったような概念がさまざまにあり、それぞれの区別をきちんと付けないと議論が進まない。第二に本人/家族や周囲の人々/医療従事者/社会といったように問題を論じるべきレベルもさまざまにある。第三に賛否双方が証明を必要とするレベルが異なっており、賛成側は単に選択の可能性を広げるべきであるということのみを認めさせればよいのに対し(したくない人はしないで構わないという主張なので、誰かの自由を制限することにはならない)、反対側はしたいと思っている人にも禁止すべきであるということを証明する必要がある。もちろん問題としての難しさだけでなくより自分に近い問題である(時効は多くの人にとって(正しいかどうかはともかく)他人事に過ぎない)という点もある。

なのでまあ、皆さんよく勉強してきちんと主張を組み立てていて立派であったが、ややカバーできている領域に限界があったかなという気は(前回に比べると)ある。それでも反対側の複数の論者が医療従事者の観点に言及できていたとか、本人と家族の観点についてはきちんと議論できていたとか、もちろん先生方のご指導もあったのだろうけれど行き届いていた議論になっていたと思います。聞いていても結構面白かった。

でまあそれを踏まえて私の話は「生命と自己決定の限界」というテーマでやったわけで、それはこの死をめぐる自己決定というのが本来的に不能である、つまり可能な選択肢についてきちんと評価しているわけでも・決定時の真正な意思に基づいているわけでも・中途で問題を感じた場合の撤回や離脱の可能性が保障されているわけでもなく、というかそもそもできないわけであるから無茶な話なのであって、しかし現在の技術水準を前提に特定の決定方式を採用することについては社会的に合意しなくてはならないので、きれいな答えは出ないのだが何とかする必要というのが出てくる。だから前述した問題のさまざまな側面を考慮して決断するしかないのだが、やはり一つ重要なのは医療経済の側面、特に日本の現状では終末期医療に関する医療費というのはほぼ社会的に負担されるので(あえて煽るような表現を取れば)君たち若者の財布を使って老人の生命を伸ばすかどうかという問題だということ、さらにグローバル・ジャスティスとの関係でアフリカの飢えた子供の生命より日本の老人の余命の方が優先されるべきかという問題を(それにどのように答えるにせよ)視野に入れて考えてほしい、という話をしました。

とにかく難しい問題ではあるのですが決めないといかんことはいかんわけで、高校生のような若い世代が関心を持って考えてくれることは良いことだと、すでに若者としての気概を失いつつあるところの私としては思ったことですよ。

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豊後各駅停車 さんのコメント (2010年9月 5日 13:48):

2ヶ月近く経ったからこそコメントできる問題があります。「行方不明老人」の問題です。
「東京では、どうして救急車がサイレンを鳴らさないのだろう。鳴らしても一般車は道を譲らないのだろう」(「飛込み受験」は別ですが、教習所でたたきこまれている項目です)と思っていました。

そうなんです、東京消防庁はマンション・アパートの「行き倒れ人」を「警視庁の要請を受けて」出動するのです。
1つ目は警察官が「死亡」を断定できない場合、とりあえず救急車を呼んで、病院の医師が死亡を「確認」する。
2つ目は「救急車に結びつければ」とりあえず「最低限の処置」は受けられる。

「最先端の治療を受けられる首都・東京」とのイメージがありますが、医者自身の東京志向が強いので、東京の勤務医の給料は極端に低いのです。そんな中「国保」「医療扶助」の患者がどんな扱いを受けるか…

まっ社会が「自殺は絶対にいけない」というなら、生き続けるしかないです。

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2ヶ月近く経ったから

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