小ネタ2件
京都の寺社がお賽銭としていただいた外国コインの始末に困っているという話(さい銭の外国硬貨、両替困難...ユニセフへ寄付の動き拡大(asahi.com))。アンコールトムに行ったときに現地の尼僧さんに呼び止められて、手の平の上にコインを乗せて差し出されたので何かと思ったら日本の百円玉とかで、ガイドさんが説明してくれたところによるとやはりお賽銭でもらったものの始末に困っているという話。おまえ日本人だろう何とかしてくれと言われて申し訳ないので多めに米ドルに替えて帰ってきましたがまあその迷惑をかけないように。しかしそのとき日本人他にも大勢いたのになんで私だったのかなあ。
政治家の世襲問題をめぐる産経新聞の記事(「【日本の議論】世襲は是か非か 国会議員になるハードル高いことが本質で...」MSN産経ニュース)から、ええと、以下のように言っている人がいるそうな。
野中教授は「親や親族が国会議員だと、国会議員になれないというのなら職業選択の自由に反するが、自民、民主両党の世襲制限は、親や親族の選挙区以外の選挙区からなら、どこでも立候補できる」と指摘。その上で、次のように話す。
「同一選挙区での世襲制限は、街の酒屋の経営を守るため、新規出店を距離などで制限していた法律と質的には同じ。酒屋が制限区域外で出店できるのと同じで、世襲候補も300ある小選挙区なら299の選挙区から立候補できるからだ」
つ 薬事法薬局距離制限違憲判決(最高裁昭和50年4月30日判決。Wikipedia日本語版)
行政側はこのとき、薬品の安定供給や品質確保を規制目的として掲げたわけだが、それは営業の自由を制限する十分な理由にならないとして違憲判断に至ったわけ。ところで政治家の世襲制限はどうかというに直接的には職業選択という経済的自由の問題ではあるが政治参加という精神的自由の問題と密接に関係しており、学界の通説である二重の基準説からも、薬局の場合よりかなり明確な危険性がないとアウトということになりそうである。民主政のプロセス自体に干渉するのでプロセス説からも評価厳しそうだし、何を根拠に「ありえない」なんて言えるのかたいへんに不思議。
法律論を離れても、まあもちろん制度設計によるのだが、アイヌの青年が民族の代表として政治に打って出ることを決意したところ萱野茂さんの息子だったので参議院北海道選挙区からの立候補が禁止されましたというような場合に「禁止されたのは北海道だけだから青森から立候補すればいい」って何かの救済になっていると思いますかね。まあ実際には萱野さんは比例区出馬だったわけだが、一般的にはマイノリティの方が居住区域とかが限定されているものなので制限するとせつないことになる可能性が高いんだけどなとか、思った。
まあ全体的には綺麗な自爆という評価でよろしいかと思うのだが、しかし学習院なら近場に憲法の先生もちゃんといるはずなので、威勢のいいことを言う前に聞けばよかったのになあと思ったことであった。まる。
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