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なにをいまさら(1)

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なんか民主党・小沢幹事長の政治資金問題が再度不起訴になったのを受けて検察審査会がどうするのこうするのという時期にその検察審査会のあり方に小沢「起訴相当」議決が出たあとからぐだぐだ言い始めた民主党の副幹事長が事務局に電話したのが圧力じゃないのかとかそういう話が出ているわけだが(「民主・辻副幹事長、検察審事務局に接触 検察審側応ぜず」(asahi.com))、念のために言うと2009年の制度改正で起訴議決制度を導入したことの当否についてはいろいろ議論のあるところで、典型的にはJR福知山線脱線事故で歴代社長3人に起訴議決が出たことなどについて伝統的な刑法理論の「過失」概念を大きく踏み破るもので問題が大きく、結局「わるもの探し」によって人権保障がないがしろにされる結果につながるというような批判はされており、明石花火大会歩道橋事故とか脱線事故の事例から一貫してそういう主張をしている人は(賛成するかどうかは別として――というのが実は「ホラーハウス/ミラーハウス」の議論なわけですが)尊敬するに値すると思うわけだが、それはともかくとしてん~なんかその辻恵議員というのがそもそもどういう人かという話を誰か言った方がいいのではないかと思うわけである。

  • 「民主・辻恵議員を富士薬品が提訴 供託金5億円返還求め 辻氏「事実無根」と反論」(MSN産経ニュース)
  • 「民主・辻議員に融資返還請求、供託金巡り提訴」(Yomiuri Online)
  • 「民主公認候補の本、新聞記事のパクリだった タイトルが「デッチあげ許せん!」」(J-CAST)

あ、念のために言っておくけど上二件はまったく別の事件だからな。もちろんその、「こういう訴訟を起こされました」という話だけではまだどちらの言い分が正しいのかはわからない。弁護士さんというのも恨みを買いやすいご職業ではあるわけで、因縁を付けられたとか逆恨みだという可能性も、もちろんある。まあしかしその可能性はもちろんあることを前提に言っても、綺麗な筋の案件だけで食べてきた方ではあまりなさそうですなあ、ええ。だからそういう人が「事情を聞きたい」と電話して「圧力ではない」とか言い張られてもねえという気はするし、「え、こんな手段使うの」と驚いている人がいるとすればそれも「なにをいまさら」という話だなあとは思う。

なおこの件、しかし事務局に圧力をかけてもどうしようもないのではという指摘もあり、かけるならかけるで適切な筋が読めないという話だとすればまあなんかご本業の紛争解決も斜め上だったのかなあとか、感じられるところではある。供託金に手をつけるとか、もし本当だとすれば弁護士のご商売としては末期症状なわけだし。あ、ちなみに検察審査会の議決に強制力を付与した刑事訴訟法等改正は平成16年に行われたものですが、同法案を審議した衆議院法務委員会(4月9日・14日)で民主党・無所属クラブから質問に立った委員辻恵君は検察審査会制度について一切言及せず(cf. 第159国会会議録12号・14号)――ええもちろん他の民主党委員の人と質問する分野を分担した可能性もありますね、他の委員の方々についてもこの起訴議決制度を問題にしている箇所は見当たりませんが――、また同法案は衆議院において全会一致で可決成立していること(4月23日、同27号)を付言しておきます。なにをいまさら。(6/3公開)

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