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政党の変化?
なんかねえ、「gmail.com」の「mail.com」のところを見て「spamっぽい」と思うみたいなんですよ>MovableTypeのスパムコメントフィルタ。気付いたら戻すようにしていますので、ご寛恕ください>gmail利用者の方々。認証していただいて、一回通ればそれ以降は大丈夫になるはず、なんですけど。
さて花見から戻ってきたら森田健作氏が千葉県知事に当選したそうで(asahi.com)、わあ。
まあその、ただこれは小沢党首の秘書問題がどうこうというより(無関係ではないと思うけど)、そもそも民主党側の候補者選びがぐだぐだに迷走したのが大きな要因だろうから、ただちに与野党間の力関係がどうとか小沢投手への信任がこうとか言わない方がいいかな、という気がしている。ぐだぐだしたのは自民党の側も一緒だし。
むしろここは、混乱の原因であるところのフランチャイズ政党性が地方議会では生き残っているのだなと、そこに注意した方がいいかなと思う。つまりその、古典的な時期の自民党についてスティーブン・リード先生が「勝てば、自民党」と端的に要約しておられるわけだが、候補者はそれぞれが地盤と鞄を持っている独立経営者のようなものであって、事前に党から公認を受けられなくとも「保守系無所属」で中選挙区制を戦い、勝てば追加公認という看板を受け取ることができたわけである。だから「フランチャイズ」で、これは労組や宗教団体の支援をバックグラウンドにした「組織政党」や、政党の掲げる理念や政策で有権者の指示を直接に調達する「大衆政党」と大きく異なる組織だと、そういうことになる。
で。55年体制では自民党がこのフランチャイズ政党の典型であって、組織政党・大衆政党性の強い野党と対極をなしていたわけである。ところが政治改革を通じて導入された小選挙区制は「保守系無所属」が勝つ可能性を小さくしたし、勝った場合でもそれは(中選挙区制の場合と異なり)党公認候補を直接的に打倒した結果であるのでただちに追加公認とはいきにくいスティグマが生じてしまう。結果的に自民党は、かつてのフランチャイズから大衆政党への転換を通じて生き残りを模索していくことになった......という話。小泉政治というのは実のところ、選挙制度の改革によって必然的に生じたトレンドを(意識的にか無意識にか)つかんでいたのだと、そういう評価を私なぞはしているわけですよ。
この点、民主党はどうかというとおそらく「ごった煮」という表現が適切で、つまり典型的には社会党由来の組織政党的側面があり、小沢党首を代表として自民党由来の古典的なフランチャイズ性の要素があり、さらに「政権交代」のようなスローガンで直接的に有権者を動員しようとする大衆政党の傾向がある。自民党の動きと対応してこれが今後どうなっていくのか・一つの政党としてまとまっていられるかというのも論点だと思うのだが、ともあれ基本的にはやはりフランチャイズの維持は困難であり、従って組織・大衆を動員するために掲げられる党の政策を対立軸として二大政党制へと全体としては収斂していくのではないかな、とまあそういうことになる。なおフランチャイズ・組織・大衆というのはとりあえず優劣のある区分ではないし、自民党内にも大衆への訴求を重視した小泉路線と古典的な地盤勢力の対立や混乱があるので、このことをもって民主党が変だとか劣っているとか言うつもりはない(問題はそこではない)。
話を元に戻すと、だがこれが主に衆議院の選挙制度改革によって生じた上からの変化であり、従ってそれが及んでいない・そのような変動の基盤になるような選挙制度の変化が実現していない地方政治レベルとは対応していないのだな、というのが今回の県知事選でも明らかになったように思う。つまり、地方議員にとってはまだ「自民党」とか「民主党」とかいう看板よりも、個々の候補者が自分の手持ち財産である地盤や鞄にどういう影響をもたらすかということの方が重要なのだろう、だから党候補にその点で問題を感じると容易に分裂・自主投票ということになるのだろうなと。
これはこういうものであって容易には変わらないだろうし、変わるべきかについても議論があり得るだろう。まあだから今回の結論は、そういうわけで地方首長選は中央政界とかなり別の論理で動いているし、その結果をもって「直近の民意」とか言いたがるのは双方ともにやめた方がいいんじゃねえかと、そういうことである。
とかぐだぐだ考えていたらこんなニュースが入ってきてわあなんだなんだ(「小泉政権ブレーンの高橋洋一教授 脱衣所で窃盗容疑」 asahi.com)。本当にこの何と言うか、落ち着かない週明けでしたね。ええ。
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