前の記事: 実益の話をしてみる(多分失敗) << | >> 次の記事: 喋ります。
VCASIインフォーマルセミナー
というわけで「仮想制度高等研究所」(VCASI)というところのインフォーマルセミナーで話してくれ、と言われたので行ってきました。東京財団がやってらっしゃるんですか? なんか2ちゃんねる法学板あたりに情報を撒いた人がいたようで「どこがインフォーマルなんだ」とかいわれましたがいやまあべつにいいけどどうせならちゃんと最新版の情報に更新してほしいなあ。
テーマは「秩序は実在するか?――『法解釈の言語哲学から』」ということで、あの本の研究内容とそれ以降の仕事との関係についてお話しするというものです。なんか久しぶりにまともな法哲学者の仕事やってるみたいで楽しかったなあ。あれの主張を要約するってのもかなり厄介ではあるんだけどまあそれを試みた上で、その実践的な含意として(1)法ないし法解釈の位置づけに関する問題、(2)法整備支援というアクチュアルな課題への示唆、(3)「私」秩序という監視社会ないし情報化社会論との関係、という三点に言及しました。セミナー冒頭でも断った通り、あの研究の元々の関心というのはかなり法学という他者への強制という要素を拭えない学問の特殊性に由来するところがあるわけですが、それが現在社会の根底的な問題に関係してくるという射程の長い話になってきたことについては参加者の皆さんからも興味を抱いていただけたようで、良かったのではないか。結局、途中で質疑を挟んだり会場の火災警報装置が誤作動したりしたこともあって、予定をかなり超えて3時間くらい全体で話していたようです。疲れた。
なんかセミナー自体はリアルタイムで関係者にストリーミング配信されていたようで、慣れないことなので緊張しましたよ。というか配信先から質問が出てくるとは思わなかった。厳しいないろいろと。映像も別途収録されていたなので、どこかで公開されるのではないですかな。ご関心のある方はどうぞ。
Trackback(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: VCASIインフォーマルセミナー
ばくさんは、他者の他者性の交錯の場としての人間社会(それは我々の生活の場である現実の日本社会であったり、架空世界の部族社会やあるいは架空の神格をめぐる神話群であったり、かつまた神話と理性の間に成立している人の営みであったりする)がそもそもいかなるダイナミズムにおいて可能になるのか、ということにずっと関心があるんだとおもってました……無駄に深読みだったのかな。