先取られ。

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鰤端末さんが書いていたのではてなブックマーク経由で「on rehabilitability」に対するApeman氏の反応を読んだら思ったことが氏のエントリタイトルに先取られていた。なんかねえ。相変わらず自分にしかわからない「真実」に依拠して問題を描写しているだけだし、私に「そういう人がいたらどうするの?」と聞かれているのに「そういう人はいませんでした」と返事して勝ったつもりになっているというのは日本語わからないんだねえ、やっぱり。以前にイスラエルによる虐殺正当化の論理についてはどうするのか聞いたときにも思ったんだけど、自分がやられてるポイントは全部無視して、曲言すれば自分が勝っているように見せられる論点だけに言及することで「勝利のポーズ」を演出してるだけだしね。でもそれに騙される人もいるのかなあ(タメイキ)。

でまあ以下は鰤さんへのお答え。

まず「知らない」の用法は法哲学でも同様で、私も質問の枕詞に多用いたします。ところでその渡邊二郎先生の枕詞の恐ろしさについてなにやらかまびすしい人々はきっと理解できないだろうと思うわけですがどうですかイヤミですかそうですか。

でまあそれはそれとして、私ももちろん稲田朋美先生について一般的な事柄は知っているわけですが(正直そんなに興味はないので多分Apeman氏とかと比べて知識は非常に少ない......まあ嫌いなものに詳しくなっちゃうことはよくあるよね)、いやそれ以前の問題としてですな「[モノ]のことは知っている」というのと「[ヒト]のことは知っている」って意味違わないですか

いや私だけの語感だったら申し訳ないのですが、「佐藤さんのことは知っている」とか「田中さんのことは存じ上げている」という表現は佐藤さんや田中さんに面識があるとか知己を得ているとか、最低でも会ったことくらいはないと使わないんじゃないかと思うわけですが。そいでこの意味においては私、間違いなく「稲田先生のことは存じ上げない」のですよ。

いやそこは「稲田朋美に関する事柄」という語感で読めるのだと反論されたとしても、問題がジェンダーとセクシュアリティという極めて私秘的な領域に属する以上ぐぐればわかるという感覚(これはApeman氏ではない)には本気で脱帽というか、手のほどこしようがねえなと思います。個人の選好を抜きに理屈のレベルで見てもジェンダーフリーとボーイズラブその他に対する態度は割り切れない錯綜したものになるのに(だから正直稲田氏は何とでも言える――Apeman氏の無思慮な決めつけとは逆に――と思う。氏は「稲田朋美が「ボーイズラブ」についてみせるであろう反応を予測した」だけだと述べているが、その予測が成立すると思うところがダメだと言われているのがさっぱりわかっていない)、実際に利害関係のある個人として何を言うかなんてさらに予測不能だと思うわけですが。だって稲田氏は実はルビー文庫コレクターなのでジェンダーフリー運動には反発しても文章による同性愛描写規制案からは何となく距離を取るということがあるかもしれないし、逆に大学時代の彼氏を男性に寝取られたのですごく拒否感があるかもしれないし(Cf. 木村紺)、そんなこと個人的によっぽど親しくないととても「予測」なんてできないと思うわけですよ。

というか私自身はパートナーに対してであれそのセクシュアリティを知っているなどとは口が裂けても言いたくないわけですが、そういう慎みのない人にはわからないんでしょうね。

***

あ、ところで西村修平さん(ですか?)については本気で知りませんでした。お顔を見たこともないと思います。お名前についてもひょっとしたらどこかで見たことがあるだろうか程度でして、互いの知的環境の違いを実感するところですね。あと、思い当たる節があったのであれば今後の人生の参考にしていただければいいかと思いますが、なんでも自分のことだと思いこむのは良くありません、だいたいあなたには論じるべき対象となる「業績」などないでしょう? とこれはまだ読んでいたらApeman氏へ。あ~なおあのプラカードが技術的に拙劣だし醜悪だしいったい何がやりたいんだろう恥ずかしくないのかしらという評価については満腔の同意。私に何の関係があるのかよくわからないことではあるけれど。「ウヨクもダメだねえ」で終わり、じゃない?

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鰤端末鉄野菜 Brittys Wake - [misc] 先取られ。への返答 (2008年8月10日 14:08)

自分の関心と人の関心がずれることはままあり、ことに自分の着眼点が元の論の本旨とずれたところにあるときには一層そうである。 というわけで、私にとっては終わ... 続きを読む

コメント(4)

そうね。知らないかもしれませんね。でも、世の中には失禁しかねないほどの恐怖が存在するということを知らないことは幸せなことではないでしょうか。

>その予測が成立すると思うところがダメだ

けど大屋先生もApeman氏が「ジェンダーフリーとボーイズラブを直接的につなげている」と「予測」してませんでしたっけ?

そこの批判には答えた方がいいと思いますよ。

>鰤さん
まあ確かに幸せそうですからねえ。なんかベトナム帰還兵みたいな言い方でどうなのかと思わなくもないですが、ええ。

>KDTさん
文飾と敬称を略して簡単にすると、Apeman氏は
  「ジェンダーフリー反対の稲田が、BLを見たら怒るだろう」
と予測しました(正確には《自分の関与した出版社がBLにも関与しているのを知ったら》でしょうが、単純化します)。このカギカッコのなかでジェンダーフリーとBLが直線的に接続されているわけですが、この予測をした主体は、もちろんApeman氏です。Apeman氏は稲田氏の実際の行動を見て報告しているのではなく(もしそうであれば接続したのは稲田氏だということになるでしょうが)、「(Apeman氏の頭の中の)稲田氏はこう行動するだろう」と《Apeman氏が》予測したのであり、従ってこの予測内容に責任を負うべきなのはApeman氏です。
もちろん彼には、「確かに予測したのは私だが、その予測には十分に客観的な根拠があった」と反論する方法がありました。しかし(驚くべきことに)Apeman氏が選んだのはそうではなく、《稲田氏の行動をApeman氏が予測している》という構造を私が理解していないという反論であり、そのような構造の文章なのでApeman氏にその内容に関するコミットメントはないというものでした。

さて、ここであり得る可能性は以下の三つです。
(1) Apeman氏は《本当に》自分が予測をした主体だということを理解していない。彼は自分の予測した他人の行動と、実際の他人の行動の区別が付けられない。
(2) Apeman氏は《本当は》自分がやらかしてしまったことを理解しているが、それを認めたくないので「おおや は文章の構造を理解していない」と反論することで勝利のポーズを演出している。彼は、それが結果的に《自分がした他人の行動の予測に自分は責任を負わない》という馬鹿げた主張になっていることには気づいているが、自分の周囲の人々はそれに気づくほど有能ではないと考えている。
(3) Apeman氏は、十分に客観的な証拠に基づいた予測なので自分に責任はないと考えており、にもかかわらず おおや に批判されたのでこれは おおや が構造を誤読したに違いないと考えた。彼は、自分の文章であれた人の文章であれ、そこでどれだけのことが実際に述べられ、表現されているかを判断する十分な能力を持たない。

まあどれにしても対話相手としては現実認識能力を失っているか、誠実性を欠くか、読解力が不十分であるということになろうかと思いますから結果はあまり変わりませんが、個人的には(principle of charityも適用して)(2)のラインが濃厚なのかな、と思うところではあります。

いやこれまでの実績からしてどう見ても(1)でしかありえないと思うんですが。そういう症状の出る病気というか障***DELETED BY SECURITY REASON***
ただ、そういう気質を持った人は(右左それ以外問わず)「研究者」の世界にものすごく多くいることは確かだなと。そういう人でも生きていける数少ない場だったからなんでしょうけど。

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