警察政策フォーラム

| | コメント(0) | トラックバック(0)

というのに行ってまいりました。テーマは「自由と安全・理論と実務の架橋」ということで、主催は警察政策研究センターなど、報告者は警察の実務家2人と研究者2人で、私は「監視と自由の関係:事前規制と事後規制の違いを中心に」という題で報告いたしました。まあ内容は『自由とは何か』をもとに、やや具体的な例や基準の考え方なども入れてお話ししたというものです。

興味深かったのは、もう一人報告された研究者は刑法の方だったのですが、自由や安全の定義から出発してリベラルなコミュニティの存立可能性を探るという内容で、一方法哲学者である私が監視カメラの許容される基準や事後規制と事前規制の長短・使い分けの基準などの話をしているわけでなんかこれ逆じゃねえ? まあ面白ければそれでいいわけですけどね。

もう一つは、ルールがきちんと守られるならば事後規制のための監視には問題が少ないという話のこの「ならば」が問題、というかそこに対する市民の信頼をどう確保するかという点が重要なのだという点については(「監視」される側になるはずの)実務家側からもほとんど異論はないわけで、ただたとえばテロの事前警戒情報などについてはすべてをリアルタイムで一般大衆に直接公開するというわけにはいかないわけで(まあ見るなかには友達の友達がアルカイダなんてのが含まれてるかもしれないわけですからな)、チェックする側のセキュリティクリアランスが必要、という指摘も理解できるところ。じゃあ具体的にどういうガバナンスのルールを作っていくかというのが論点で、まあそれについては行政法の人とかにがんばってもらうのがいいんじゃないかと思うんだけど、オンブズマン制度なんかを真剣に考えていく必要があるのかなとは思った。というか公安委員会制度てえのももともとはそういう性質のものかもしれないわけだが。

内容はそのうち公表されるそうですので、まあその情報はそのときに。

***

(追記・08/APR/02) このフォーラムについては『河北新報』(3月29日)が詳しく取り上げてくれたとのこと、主催者側から記事のFAXをいただいたのですがしかし何故に河北新報(東北の地方紙だっけ?)。主催者側発表によれば参加者約140人とのことで、まあ盛会でようござんしたと一安心。それでまあ、私はサービス精神が旺盛すぎるきらいのある人なので当日も「メーガン法よりGPSを」とか治安関係者の面前で煽ってみたりしたわけですが年度が変わったらこんな記事が(「常習性犯罪者にGPS装着を検討…自民小委が提言」読売新聞)。ヤな感じのシンクロニシティでした、まる。

Trackback(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 警察政策フォーラム

Write Your Comment

August 2008

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

Recent Comments

Monthly Archives