前の記事: 制度の失敗か、組織の失敗か << | >> 次の記事: 奈良移動記

えんじにあ

| | コメント(3) | トラックバック(0)

P1000599.jpg先日久しぶりに名古屋からこだまのグリーン車に乗って、東京に着くまでかけて企画書を3本くらい書いていたわけですがだから私はどこの企画課のリーマンだ(挨拶)。しかもセンターへのサーバの導入計画とかクライアントマシンの構成とかの話だよ。もうこれで論文書けねえかな。というわけで引きこもって何をしていたかというに一つは海外の日本法教育研究センターで学生に使わせるクライアント用のシステムの開発ですよ。なんかプロジェクトが終わってお役御免になったノートパソコンが30台くらいいただけたので有効活用を試みる。

もう7年くらい前のマシンなのでCPUパワー・メモリ容量ともにWindows系のOSで使うには心許ないし、だいたい学生が設定を変えてしまったり良からぬデータをダウンロードしたり海賊版のソフトウェアをインストールしてしまったりする危険性が無視できず、それを防ぐためには相当の管理工数が必要なんだけどだから現地にいる戦力はほぼ日本語教育担当の講師だけなんだってばという状態。もちろんその方々がコンピュータ操作に堪能であるという保証などどこにもないわけで、まあだからシンプルに環境を操作することで危険発生の可能性自体を縮減してしまいましょと、そういう話(あとオフィス含めてアップグレードする費用が出せないという問題もある)。もちろんそれに相応して自由も縮減されるわけだが勉強しない自由とか他のことする自由とか教育の一環として提供する必要はないよねえ。というわけで私は反アーキテクチャ論者ではなく反・間抜けなアーキテクチャ論者です。

P1000597.jpgKNOPPIX日本語版(5.1.1)を基本にしてソフトウェア環境を整えたシステムを、CFカードに入れてHDDの代わりに内蔵してみました。メモリが256MBとかなり少ないのですが、Linuxの軽さもあって操作はまあ快適です。CD-ROM/DVD-ROM版より読み出しスピードも速いしね。OpenOfficeでワープロ・表計算・プレゼンテーションと「書く」方面のことは一通りできるし、ウェブブラウザとメイラも使える。ただその、Web上の日本語教材(たとえば東外大言語モジュール)が使えるようにFlash Playerを入れたのでYoutubeやニコニコ動画も見えるようになってしまったわけでこれ学習効果プラスかなあ。まあ文化(いろいろな意味で)に触れるのも有益だとか言い訳しておこうか。あとAdobe ReaderとSkypeが使えて、学習ソフトがいくつか(kanatestとか)入れてあって、もちろん日本語の変換ソフトも使える。まあこれでええやろ(なお大学内で開発・使用しているのでライセンス上の「再配布」は生じておりません)。

もちろんこういうことが可能なのは有益なソフトウェアを開発・頒布してくれている皆さまのおかげなのであって深く感謝申し上げる次第であり、途上国支援におけるフリーソフトウェア・オープンソースソフトウェアの有効性とか称揚してもいいと思うのだが、もちろんもっと人的・金銭的資源が豊富にあれば私がこんな苦労する必要もなかったわけであって個人的には予算くれの一言である。つうかまあ原型ができてあとはこれの改良とかアップデートになると思うので、できればそのあたりは情報系の院生さんとかに外注したいなあと思うことしきり。

あとサブノートとかやめてというのも力説したいところで、いや教員個人が使うために買うコンピュータは何だろうがその方の使い良いものを買っていただいて一向構わないわけだが、数をまとめて買って学生に使わせたりするためのものでこんなん買われても再利用がしにくくてかなわんですよ。今回のベース機は東芝のDynabook 2000というやつで、薄型で軽いのはいいんだけどその代償としてCD/DVDは内蔵していないし、HDDは1.8インチ5mm厚、しかも東芝初期型の独自仕様コネクタという代物。当初は「メモリをハードディスクを増設すればWindowsでも使えるよね」という楽観論があったのだが、調べたところ増設メモリは独自規格で256MBまでしか作られておらずしかも今買うと約2万円、HDDも内蔵品と同じ20GBまでしか作られていない上にとっくに製造中止店頭在庫のみつうかもう買えんぞそんなもんという状況で、一同しおしおのぷうであった。CFカードからその東芝初期型HDDコネクタへの変換基板というのもなんとか一ヶ所売っているサイトを見つけて入手したのだが、継続的に入手できるとも思えない。なんとか間に合ったけどこういう無駄な苦労はしたくないなあと思うことしきり。

長期間の利用とか再利用とかを考えればできるだけ一般的な・汎用性の高いパーツで構成されていたりメンテナンス性が高い期待を選んだ方が圧倒的に楽なので、個人的にはIBMにしようIBMと声を大にして主張したい(いやもうLenovoだけど)。つうか高性能を求めて作り込むメーカー、禁止。こんな使い方が特殊なのはわかってるけどさあ。

Trackback(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: えんじにあ

Comment(3)

kumi さんのコメント (2008年3月17日 01:12):

先生、ありがとうございます☆☆☆
うちのアシさんはWindowsがいいと言っていますが、私はLinuxを断固支持します!
ちなみに、無線LANは使えるようになるのでしょうか?

おおや さんのコメント (2008年3月20日 15:46):

>kumiさん
あ~使えるようにしました。>無線LAN というか、正しい設定の仕方を調べてマニュアル化しただけですが。
換装手順なんかのマニュアルDVDをこれから作るので、各センターに順次発送・配備を進めていくことになると思います。

いや私も管理する人手と必要な資金が潤沢に供給されるならWindowsの方が――あとで経験を活用することを考えると――いいのではないかという気はするんですけどね。でも現状で投入可能な資源を考えたらLinuxの方が断然優れていると思うわけで、このあたりが大学特有のソリューションですねえ。顧客から費用を回収できる産業が、こういうときはうらやましいです。やれやれ。

otiak さんのコメント (2008年3月23日 13:38):

>つうか高性能を求めて作り込むメーカー、禁止。
とはいっても、レノボ様もなかなか高性能作り込んだりしてますなぁ。
人様のことはあまり言えませんが。

Write Your Comment

October 2008

Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

Recent Comments

otiak on えんじにあ:
>つうか高性能を求め
おおや on えんじにあ:
>kumiさん あ~
kumi on えんじにあ:
先生、ありがとうござ

Monthly Archives