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出発間際

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とにかく懸案事項を一つ片付ける。Takehiro OHYA, "On the Scarcity of Civil Litigation in Japan: Two Different Approaches and More". 昨年の3月9日にブダペシュトで開催されたJapanese Hungarian Seminar on "Comparative Aspect of Civil Litigation"(主催・The Institute for Legal Studies of the Hungarian Academy of Science)で発表した内容をブラッシュアップしたもの、といっても内容や論旨はほとんど変えていなくて、想定読者にあわせて脚注や事項説明を増やしました、という程度。学術的なレベルとしては、まあその自認しますがたいしたことないと思うんだけど、特に日本とのつきあいが浅かったりよく事情を知らなかったりする国ほど議論が日本文化特殊論に行きがちなので、それに釘を刺しました程度の話かなと。非常にありがちな偏見として日本人は争いを好まず温厚で慎み深くてそれこそがアジア的美徳であってみたいなものがあり、いやわしらもっと乱暴ですからと言っておきたいという背景はある。まあその乱暴さの現れ方がたとえば英米独仏とは違うのかもしれないのだが、そのレベルで議論しないとあまり仕方がないよねえ。

問題だと思うのは我々自身もそういうセルフイメージに染まっているところがあって、特に特定の目的実現のためにどう社会規範をいじったらいいかとか考えなくてはならない(考えるべき)法律家の卵が文化論に行くの本当に良くない。それ結局「東は東、西は西」で終わっちゃうじゃねえかというのもあるし、じゃあ法律家何のためにいるんだというのもある。こないだPeer Support Initiativeというやはり本学部がやってるプログラムの成果発表会に行ってきて黙っていられずに長いコメントしちゃったんだけど、たとえば聖徳太子が「和を大事にしなさい」と決めました、このように日本人には集団志向的な文化があるのですってだから和がねえから大事にしろって言ったんだよ誰もやってないことを禁止する法律なんかわざわざ作んないだろとかまあそういう話。モノゴトの裏面まで批判的に考える態度がなくて法律家なんかできないだろと、私はそう思うわけですよ。なお本当に聖徳太子なる人がいてそういうこと言ったのかとかはまた別の話。あと私は単に偏屈なだけなのでそのように。

ところでついでにこのweblogで生じている問題についてご報告しておくと、どうもやっぱりトラックバックが受信されていないのと、折角いただいたコメントがスパム扱いされて表示されないことが往々にしてある。後者についてはスパムフィルタを導入しているのがもちろん直接的には問題なのだが、直近でいうと5日間で350通以上のスパムコメントが来ている状態で、とてもOFFにできない。一応気をつけてチェックしているのですが「書いたのに反映されねえな」と思ったらそのあたりで引っかかっているかもしれないという点をご理解いただければ。前者については、やはり同期間で250件くらい送られているスパムトラックバックはすべて順調に受信されているので(いらんがな)、はてどこに原因があるのかと思ったまま解明できていない。私個人としては例外的な場合を除いてコメントもトラックバックもオープンにしているので、「送ったけど反映されないな」という場合であって私の積極的な反応を期待される方は(主として時間資源の制約上ご要望通りにできるかはよくわからないわけであるが)何らかの方法で念押ししていただいた方が良いと思う。

というわけで、タシケントまで出かけてきます。しばらく前に「例年にない厳冬で連日氷点下20度以下」という情報が入ったのだが天候が回復したらしく、直前には「本州太平洋側並み」とかになっていてつまんない。と思うあたり何か非常に悪いものに毒されているような気がするわけだが。だがだが。

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