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東京見学記(1)
というわけで日本法教育研究センター夏季セミナーであります。名古屋での講義を終えたので東京に移動しまして、丸二日間くらい見学の日程を取りました。帰国便が成田空港発ですし、昨年は奈良・京都で歴史的建造物などを見て回るというエクスカーションを組みましたので、今年はちょいと趣向を変えました。参加している学生たちはその多くが将来ウズベキスタン政府に入って司法・行政で活躍していくことになりますから、日本の国家運営がどのように行なわれているかを勉強するのも有益だろうと思うところもあります。学生たちの訪問・見学をこころよく受け入れていただいた各機関の方々に心よりお礼を申し上げます(いやあんまり読んでおられないと思いますが)。
昨日午前に閉校式を終え、総長表敬訪問ののち観光バスに日本側引率3名・センター側引率3名・ウズベク学生6名・東京まで付いてきてくれる日本人学生4名を乗せての出発であります。本当は新幹線に乗せてみたかったんだけどまあ高いのと荷物が多いのと迷子が出たらどうしようというのとでこういう次第になったわけですが(いや学生は日本語が話せるのでなんとかなりそうなんだが<del>引率教員が</del>)、東名高速を延々東上しまして6時間です。なんか2週間くらい前にも同じ行程をたどったような気がするわけですが自分で運転しなくていいだけ気が楽でしょうか。
今日は午前中に参議院を参観ルートで見学させていただいたあと、法務省・文部科学省でそれぞれの機関の職務内容や組織についてご説明いただきました(写真は参議院地下で参観の始まるのを待っているところ)。学生からの質疑応答にも応じていただいたのですが、まあいろいろなところで違う国なので戸惑われた点も多かったのではないかと思います。たとえばウズベクには私立大学というものがないし、大学の教育内容・カリキュラムまで教育省が決めるそうで、制度の大枠とか最低基準は設定するけれども教育の中身については各大学の自主性に委ねるという日本の制度はなかなか新鮮だったようですよ。
「国会見学なんて修学旅行以来です」とかいう日本人学生の感想もあったわけですがはて私来たことあったかしらん。せっかく遠いところから来たんだしということでいろいろご配慮をいただいておりまして、引率の私も便乗して楽しんでおります。法務省地下の書店の棚を見て喜んでたり(「供述調書作成の実務」とかなかなかおそろしげなものがいろいろと)、法務省赤レンガ棟のギャラリーで明治初期の刑法編纂過程の資料見て浮かれてたり、なかなか楽しい。明日も都内でうろちょろします。はい。
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>法務省地下の書店の棚を見て喜んでたり(「供述調書作成の実務」とかなかなかおそろしげなものがいろいろと
県警本部の警察生協をご覧になると面白いかも知れません。
実定法科目でも、我々が知っている(生協などで目にする)のとは異なる、著者の世界がかいま見ることができます。
>TKさん
以前に身内が某外郭団体に勤めていたことがあって、職場の話を聞くについて日本が制定法国だということに自信が持てなくなっていったのですが、これもそういう系統の話ではありますね。法廷で解釈を争う云々の話ではなくて、とにかく「実務」なるものはこのように遂行されるのだという散文的で分厚いリアリティの蓄積というのがあって、それを知っておくことは法律家・法学者にとっても非常に重要なことだろうとは思うのです(さもないと車に蹴りを入れた現場で「正当防衛だから器物破損にあたらない」とか小理屈をこねて逮捕されたりすることに)。私自身は《「35番5号」を「35番地5」と書くと書類が突き返される世界》をちょっとだけ体験しているので、法哲学者としてはそのあたりを意識している方ではないかと、個人的にはちょっと思っています。