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見える・見えない

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さて、NHKの番組で小沢・民主党党首が以下のように発言したとのこと(Sankei WEB)。

民主党の小沢一郎代表は(……)与党が参院選の公約に掲げる「年金カード」導入に対しても「カードでは本人に直接見えない」と指摘し、民主党が主張する「年金通帳」の有効性を訴えた。

いや本人に直接見えるものは関係ない人間にも直接見えちゃうんですけど

まあ年金の加入記録がセンシティブ情報にあたると主張する人がどのくらいいるかはよくわからないが、できる限り他人に見られたくないと感じる人がいることは想定できる。ある情報をどのくらい秘密にしたいと思うかは人によってずいぶんと違いがあるので、集めるときも必要最小限の情報だけに限定するし、見せるときも必要のある人に・必要のある範囲に限ってというのが常識になっているのだがなあ、という話。

傍証(1)としては健康保険証があり、これが従来の家族単位・紙ベースのものから個人単位のカードに変わった理由としてはもちろん受診の利便性があるが(家族内の複数の患者が同時に別の医療機関で受診できる、など)、それ以外に医療機関の受診歴を本人以外(家族含む)に直接見えるように書いてあることがプライバシ上の問題になるという指摘もあった。例としては、女子高校生の産婦人科受診歴を父親が見た場合などを想定するといいかもしれない。逆にこれを懸念して受診を回避したり高額な自費診療に頼ったりというケースも考えられるだろう。どうも現行制度では他医療機関の受診歴がわからないと保険請求上問題が生じるケースというのもあるようなのだが、それでも個人情報を保護するという方向に世の中は動いたわけである。なおこの点を解決するためにたとえばICカード化して受診歴を電子情報として記録するという案もあるようであり、つまり必要な人が必要な時に見ることはできるがむやみやたらと他人に見られないという状態を実現するためには「通帳」なんかより「カード」の方が適しているということを示しているだろう。

傍証(2)はクレジットカードであり、本人がこれに関する情報(たとえば利用履歴や限度額)を確認する必要が生じる頻度は年金に関する情報(たとえば加入歴)に比べて明らかに非常に高いと思われるのだが、しかし誰も「クレジット通帳でないと直接見えないので不都合です」とは言わんよねえという話。もちろん我々の多くは買い物の履歴をある程度適切に保護してほしいと考えており、そのためには直接見えるように書かれてしまっては不都合なんですというもう一つの事例である。カードの履歴であっても、月に一度利用明細が送られてくるとか、インターネット上で適切な本人確認を経て見ることができれば十分だと社会的にはされているのだから、年金なんて年単位に一回くらいのペースで確認できればいいんじゃないか、それ以上見たい場合はネットで確認するとかお近くの役所に行くと確認できるとかにすればいいだろうという気がするわけである。

まあ、これが単にとにかく政権与党のやることには反対するのだという党利党略に由来する発言ではなく政治家・小沢一郎の見識を示しているのだとすれば、つまり彼は個人情報保護とかプライバシーとかが社会的課題になっていない古い時代の政治家のままなのだ、ということなのでしょうな。

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TK さんのコメント (2007年6月29日 22:09):

見識という点からすると、今日の朝日の夕刊の「論説委員室から」を見て、悲しくなりました。
過疎地にも弁護士の仕事はある、という内容でした。
まるで、
「地方にも車はありますから、交通事故関係の損害賠償等、弁護士さんの仕事はたくさんありますよ」と言っているようでした。
弁護士の仕事があるから、弁護士さん来てください、って言うより、多重債務者を生み出さないような対策を取る方が先だ、と思ったのですが。どうも、朝日の論説委員の方や、そう言って、弁護士を誘致しようとする市町村長の方々は、そうは思ってない(ように読めました)ようです。

あと見識ついでに、KOロー生は、現役の試験委員の模試を受験することについて、何の疑念も持たなかったのでしょうか?それとも、「ラッキー」と言って受けたのでしょうか?それとも、「大学がやることだから、大丈夫」と無批判的に受講したのでしょうか?
法律家としての見識はどこに行ったのでしょうか?(高校出たての大学1年じゃないですよね)。
LSの余りのすばらしさと、LSで法曹倫理を身につけられた方々の見識ある行為に、涙が出て止まりません。

おおや さんのコメント (2007年7月 4日 14:05):

>TKさん
私は一番のツッコミどころは過払い金返還訴訟というこの先なくなっていくのが判りきっているものを前提に需要を語っていることだと思いましたね。あとまあ、世界の不幸を減らす努力をどれだけしてもゼロにはならないわけで、それを処理する係の人間というのは絶対に必要なわけですよ。Proffesionと呼ばれる、つまり聖職者と医者と法律家が他人の不幸で食っているというのは端的な事実ですから、そこは目くじら立てても仕方ないんじゃないすか。
しかしまあ、《世間並みの給料は出すから田舎に来てくれ》って我々をなんだと思ってるんですか? てえ気はしましたね。高額の給料を払っても医者に逃げられているという状態を地方の首長さんとかは理解しておられるですか? と。私は「ふるさと納税」先が東京都多摩市という人間なのでちっともそのあたりに同情心がないのですが。

後半、ええと、司法試験委員に何が許されていて何が禁止されているかというのは学生さん知らなかったんじゃないかなあ。私も今回の事例が起きて初めて具体的には知りました。もしそうなら、まあ教員を信頼していても仕方ないんじゃないかとは思います。我々の身の処し方の問題ですよね(私は直接関係ないけど)。

TK さんのコメント (2007年7月17日 06:59):

マヌケコメント
>(<学力テスト>校長、教員らが誤答指摘の不正 東京・足立区
7月16日21時52分配信 毎日新聞)
学力テスト問題に詳しい藤田英典・国際基督教大教授(教育社会学専攻)の話 起こるべくして起こった問題。45年前に実施されていた全国学力テストでも、誤答を指さして教えるなどの問題行為があった。基礎学力をつけることは大事だが、テスト学力を過度に重視し、学校間で序列をつけて競い合う傾向が強まる中で起こったことで政策のゆがみの表れといえる。

これは、明らかに教員倫理の問題だし、現在の教員はこのレベルの倫理しかもっていない、ということの現れでしかない。それを「政策のゆがみ」のせいにする、マヌケ以外の何者でもないと思うのですが。。。。。。

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