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雑感
免許証の青くなってさびしさ(自由律俳句)。というわけで、雑感。
朝日新聞夕刊(26日)1面が麻生外相の「自由と繁栄の弧」構想を取り上げているのだが、「中東民主化という価値観を押しつけて失敗した米国に追随するような時代遅れのものだ」というコロンビア大学ジェラルド・カーティス教授のコメントでくさしてみたり。ああ君たちまだなんで失敗したのかわかってないのか。まあこの方のご専門は日本政治なのでアメリカの対外政策を熟知していなくても別に不思議ではないのだけれど、ポイントは中東と違ってこれらの国々は実際に繁栄したがっているし、日本は価値観の押しつけをほとんどやっていないというところにある。というか朝日も「あなたの国に対する日本とアメリカの態度は同じだと思いますか?」とか行って聞いてみればいいのに。もちろんアメリカと違うやり方だから今度は成功するなどという保証はどこにもないのだけれど、くさすだけの存在は本気で邪魔なのでこっち見んな。
週刊文春を立ち読みしていたら「新人2000人「底抜けおバカ弁護士」急増中」という記事があり、弁護士の質が低下していて云々これから法科大学院でさらに懸念が云々という話でまあそういう話もいろいろ聞くねえとにやにやしていたのだが途中で旧司法試験時代の司法修習は実質2年間という「中堅弁護士」のコメントがあって吹く。だいぶ前から短縮されてたはずだぞと思って調べると53期(1999)から1年6ヶ月、60期(2006)から1年4ヶ月になったとのこと。いったいどこの時代からタイムスリップした方なのか。
と思うとLSで教育期間が短縮されたともコメントしており、いやそりゃ旧試験は難しかっただろうが修習の2年しか実務教育はしてないのに対し、新制度はまあ各段階の選抜はゆるくなっているもののLSの2〜3年に加えて1年の修習をやってるわけで、教育期間は原則として延びている。だから優秀な連中は駆け込みで旧試験受けて抜けてったんでしょうが。
というわけでこの「中堅弁護士」がそもそもどないやねん、という記事なのではあるが、そもそももうLS一期生の実務修習も半分くらい終わっている時期であって、もちろんこの一期生がLSの教育水準等をどの程度反映しているかというのは論点の一つなのだが、実際に修習生を迎えた法曹界の現場が彼らのことをどう判断しているかというのはしかるべきところで取材すれば聞き込める話だろうと思う。つうか俺聞いたことある。ああその程度の取材もしないで記事作ったのね文春、とまあそういうことになろうか。
なおもちろん私が聞いたのが本当に率直な意見なのか、私が本当のことを言っているかどうかは証明できないのでその程度の話だと思って聞いてもらえればいいのだが、とりあえずこの記事の結論はほぼスカである。当然に一長一短、だがLS修了者の高く評価されていた点を一つだけ紹介すると丈夫というのがあり、とにかく睡眠時間を削っても資料読んでくる体力が褒められていて腹を抱えて笑う。うん、まあLSてなそういうものだ。
しかしまあ新しい制度の生み出すものに不安感を覚えるのは当然のことではあり、あとは結果を見せていくしかない(別に自信があるわけではなく、というか私が何かをそこでしているわけでもないのだが)ところではあるのだが、じゃあ今までの弁護士さんてなあさぞかし素晴らしい方々だったんでしょうなあ、と問われたときに目をそらさずにいられる法曹てえのがどのくらいおられるのか。というわけで山口県光市の母子殺害事件に関する広島高裁での差戻審公判であるが、すでに過去のエントリで述べた通り(「引き続き原稿」)であってその範囲を一歩も出ていないので、もういいよね。おのずから堕ちゆくひとの重み/絞首台にリボンむすぶ/蛇のように見られるひそやかな甘味。
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