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基礎法学研究会に行ってきた。

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まあそういう名前の研究会が東大法学部にあるのですよ。12月は門下の後輩2人の修士論文報告だというので久しぶりに出席してきました。名古屋に移って以来ご無沙汰だったので、たぶん6年ぶりくらい。

1本については公刊前であるので詳細な言及は避ける。まあ悪い話ではないと思ったが思考の結果として一つの見解にたどりついたのであればその帰結にはきちんとつきあった方がいいだろう(ad hocないいとこどりは試みない方がいい……これは今そうなっているという意味ではない)というのと、一般的なイメージと異ってK氏はnation state buildingを否定していないことはnation state buildingが理論的に肯定されたということとは違うので、そこんとこは別途証明することが課題であろうなあと思う。

もう1本はすでに国家学会雑誌(119巻11・12号)に掲載されている安藤馨「功利主義リベラリズムに向けて:功利主義のある一構想」であった(ただし掲載されたものは安藤氏の修士論文の縮約版に過ぎない)。なんか質疑に入ったら「せっかく名古屋から来てくれたから」とかいって話を振られて困惑したわけだが、いやすばらしい報告であって異論など何もないので質問もありませんが何か。と本当に言うと話が終わってしまうので、基本前提に違う部分があるのにどうして異論がないのかというあたりを補うような説明をしてみたわけである。安藤氏と私の主たる違いというのは(私の理解するところでは)存在が見えるかどうかという点にあり、もちろんここで「存在」が何を意味しているかということは極めて問題なのだが、しかし割り切ると安藤氏は実在論者であり私は非=実在論である。どうも私には存在の見える目が開いていないなあと思うことしきり。

安藤氏の論文は(すでに一部で予告されている通り)勁草書房より刊行予定とのことなので、ぜひ刮目してお待ちいただきたいと思うところである。哲学的にテクニカルな議論が充実しているのでちょっと付いていきにくいかもしれないけど、すごく面白いことしてると思います。はい。

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