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教員稼業の特殊性(2・完)
さて前回挙げたような特徴が公務員にどの程度あてはまるかというと部分的だ、ということになろうか。成果は数量的にはかりにくいがピアレビューによってある程度の評価を行なうことができ、しかしそれを公的な待遇に反映することに強い制約がある。上司・部下の権力関係について言えば、身分保障が強いので権力行使に一定の限界がある。対象との権力関係は分野によっては存在するかもしれない(e.g. 生活保護関係など)。だからbewaad氏の挙げられた諸特徴が公務員全体にあてはまるからそこもサヨクだというコメント欄の指摘は面白いが部分的にしかあてはまらないだろうと思う。インフォーマルな評価→待遇に依存するところの大きいキャリア組などはほとんど該当せず、そういうシステムの薄いノンキャリ・現業部門にはよくあてはまる。とすればそこが自治労などの基盤になっていることは不思議でないだろう。
ちなみに元記事のコメント欄におけるやりとりからは左派の人々の自己認識を伺うことができて興味深かった。まあ一概に「左派」といっても民青や共産党のように組織化されているものも、そうではないが政治的には左派という人々もいるのであって一緒くたに語ってよいものかという問題もあるのだが、少なくとも組織化された左派の体質って体育会系そのものじゃねえのか、と(根っからの文化系リベラリストであるところの)私などは思う。bewaad氏のところのコメント欄でも実例に言及されているようだが、足抜けしようとした人間を制裁するなんてまんま体育会系である(だから悪いか、というと少なくともウチの学部の左派の人々にはお酒を飲んでわははと語っている分には気分の良い人が多く、その恩恵も受けている私としては同調圧力高い系文化も悪いことばかりではないと思うところではある)。
もちろん右派には体育会系体質がないかというと濃厚にあるわけだが、それって典型的には街宣右翼のような古いタイプなんじゃないか。左派の方々がやっきになって問題視しているところの「ネットウヨ」の特徴というのは非常に匿名性の高い・分散的な行動が一つの波になっているところであって組織性のかけらもなく、体育会的なface to face communicationとかコミュニティ的同調圧力とかの対極にあるわけである。そういうのを従来的な右翼とごっちゃにして論じて盛り上がるあたりに、左派の現実感覚のなさというのが現われているのかなあ、などとも思う。まあ私自身も全大教傘下の組合員なんだけどな。
なおこのエントリを書いているのは仁川国際空港の出発ロビーである。教員稼業も楽ではない。(書いたのは20日ですが公開は22日になりました、つうかいま日本は何日の何時だ。)
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今日のYahooのニュースに、こういう記事が載ってました。
国旗国歌で「不起訴は相当」議決 「公務員の職務遂行を」と検察審査会
卒業式などの学校式典で教職員に国旗掲揚時の起立と国歌斉唱を求めた東京都教委の通達などをめぐり、一部の教職員が石原慎太郎都知事らを脅迫と公務員職権乱用罪で告訴・告発し、東京地検が不起訴とした処分について、東京第1検察審査会は「不起訴は相当」と議決した。都教委の通達を「裁量権の逸脱はなく適法」と判断した上で、「公務員であるのだから職務命令に従う立場にあるのは明らか。一般社会ならより厳しい処分を受ける可能性もある」と、異例の指摘をした。(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061222-00000022-san-soci
> 少なくともウチの学部の左派の人々にはお酒を飲んでわははと語っている分には気分の良い人が多く
ここには固有名詞が書かれておりませんが、その状況が脳裏に鮮やかに浮かびます。w
>TKさん
(教職を含む)公務員と民間のどちらが正しいかというのはさておき、両者の意識の違いがよく出ている話かと思います。で、規範的な正しさを論じることはそれなりに重要だと思うのですが、政治的に勝利を収めるためには他者の感覚を知ってそれを満足させなくてはならないわけで、そこのピントがずれているということなのだろうなあと云々。
>おや痔氏
ええまあ、脳裏に浮かんだ固有名詞できっと合ってると思いますよ。うん。