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モンゴル出張記(3)

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翌日はモンゴル国立大学からの答礼ということで、ゲルキャンプにご招待いただきました。空港の近くにある観光用の施設だそうであります。どうでもいいけどこの空港、今年モンゴル建国800年を記念してだか何だか「チンギスハン空港」に改名したはずなのですが、入国審査官の押したスタンプにまだ「ボヤントオハー空港」という旧名が書いてあります。まあなんだ、モンゴルだからな、うん。

P1010047.jpgさて雪のないモンゴルの草原ははじめてですが、しかし広いねえ。大型バスで舗装されてない道をがたがた行くというのもカンボジア以来ですが(あまり久しぶりでもないな)、周囲が広く見えるのは樹木が少ないからですかね。下の二枚の写真は南北両方の山を背景にゲルキャンプを撮影したものですが、片方にしか木がないのが見て取れるでしょうか。これはここだけでなくモンゴルの山に一般的な特徴で、どうも山の南側は積雪がすぐに融けてしまうので水が足りずに樹木が成長できないという仕組みのようです。モンゴルの留学生が日本に来てまず驚くのが山の両側に木が生えていることだそうで、いや何というか世界は広い。

P1010062.jpgゲルというのは遊牧民の移動式住居でして、中国の内モンゴルでは「パオ」(包)とも言うらしい。ここではモンゴル語の「ゲル」を使います。というか中国語を使うのはいろいろとやめた方がよろしいというあたりが微妙な国際関係ではあります。木の骨組に厚いフェルトをかぶせたような構造で、中のストーブで火をたくと非常に暖かい。軽くホットワインなどご馳走になったあとで「ナーダム」というモンゴルのお祭りのミニ版を見せていただきまして、やあすっかり観光客だ。

P1010068.jpg

P1010089.jpgしかし風が強い、そして冷たい。周囲に風をさえぎるものがほとんどないせいもあるでしょうが、すごい勢いで体温を奪っていきます。みんなして天幕の内側で毛布をかぶって見物中。さらにホットワインだのアルヒ(モンゴルウォッカ。原料は麦で40度くらいあるのでこれは立派なウォッカですな)だのを啜って景気付けしているわけですが、まあ確かにやってられませんなそういうものがないと。なお私はTシャツに登山用下着上下にフリース2枚重ねでしたがよく考えたらこの組み合わせでは風が止まらない。しかも痩せ我慢して天幕に入らずに写真撮って回っていたので、どうもこれで風邪を引いたかなと後から考える。

ところでこのキャンプにはラクダもいました。モンゴルの五大家畜というのは馬・牛・羊・山羊・ラクダなんだそうですな。このうち馬は乗用以外に乳をよく飲みますが肉は食べないものなんだとか。有名な馬乳酒もあとでご馳走になりましたが、ううむ甘くなくて酸味のキツいカルピスみたいな感じ。ちょっと馬臭くて私の口にはあいませんでした。

P1010096.jpg左はキャンプにいた犬。ずいぶん人なつこくて、呼ぶと走ってくるし横になってなでろと要求します。犬を飼っている遊牧民は多いそうですが基本的に番犬であって家族以外にはなつかない、こんな愛想のいい犬は珍しいという話でしたが観光慣れしてるんですかね。このあと草原の散策に行ったときも一緒に付いてきました。もっとも途中であちこちにある巣穴(たぶん齧歯類のもの)を覗いてたところを見るとこっちが彼の狩りにつきあわされてたのかもしれませんが。

P1010099.jpgM浦先生が草原の散策に出るというのでおともしてきました(というか勝手についていった)。一面の草原をアップで見ると右のようになります。私は詳しくないので聞いた限りですが、野生のリンドウやワレモコウがあちらこちらに咲いているそうで。林はシラカバでしたから、日本だと上高地あたりの植生に近いのかなとちょいと思いました。なお標高は同じくらい(1600m)です。

MongolOhya.jpgさて右はたまたま撮影された乗馬中の私であります。見た方には「楽しそう」と評されているのですが、実は途方に暮れきったところ。前に乗った先生が酷使したせいか営業時間が(馬の中で)終わってしまったらしく、私が乗ったところで勝手に群に戻りはじめてしまいたずなを引こうが何をしようが止まらない。合流したところで一服に入ったのか、腹を蹴ろうが声をかけようがぴくりとも動きません。「落ち着いて見える」とも言われましたがそりゃそうですよ動かないんだもん。私を上に乗せたまま傾斜20度くらいの荒地を降りはじめたときはどうしようかと思いましたが(二輪の免許持っててよかったと思った一瞬)。結局たずなと鞍を付けたまま放置して帰りましたが大丈夫だったんかなあれで。

そのあと一番大きいゲルで夕食をご馳走になりました。公式日程もこれでほぼ終わりという安心感もあったのか、アルヒを過ごした方も多かったようで、バスの座席から落ちたとか落ちないとかまあ書かないことにしよう。

たのしかった〜。

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