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札幌出張記(1)
6月24日に北海道大学で開催された法理論研究会において、「情報流通構造の変化とガバナンス」と題した報告を行ないました。というわけで右は「日本三大がっかり」の雄、札幌時計台であります。もう一つが高知はりまや橋なのは確実だが三つ目はよう知らん。
報告では、宮台真司の予期的権力概念を用いて情報流通構造の変化とガバナンスの弱体化の関係を論じ、それがアーキテクチャ的権力の強化につながるという内容を話した。質疑応答も結構盛り上がって示唆的な内容も多かったと思うが、特に、2002年あたりを転機としてネットワークコミュニケーションが再度変容しているのではないかという指摘はきわめて興味深く、今後検討すべきポイントである。つまり、供給される情報量の飽和などを原因として、人々は典型的にはgoogleのような外部の評価システムに依存する傾向を強めたのではないか。ニュース系のリンクサイトなどもその一例だろうし、先日の2chまとめサイト騒動なども、そのような「上澄み」だけの消費に対する人々の需要がかなりあることを前提にしないと理解できないだろう。さて、だとすれば一見フラットに見えるネットワークコミュニケーションにも新たな形のボトルネックが存在するのではないか、ということ。
この指摘は基本的に正しく、あとは従来のボトルネックと新たなそれの質的差異、あるいはそのボトルネックが発信側にある場合と受信側にある場合の非対称性などを考えていくことになるだろう。いずれにしても私にとってはかなり刺激的な質疑であって週末を費やした甲斐があったというものである。参加者の方々にとってもそうであることを願うが、こればかりはこっちではよくわからない。
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勉強になりますなあ。
成果は公刊されるのですか?
>いなばせんせい
理論的な部分についてはすでに3年前の科研費報告書で公表済みです。知財との関連については可及的速やかに出版されるであろうことを希望しているところの著書の序文で言及しています。どちらも「公刊」ではないといわれればその通りなのですが。はい。