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さすがと言うか。
『思想』2004年第9号(特集 リベラリズムの再定義)、発売されました。現時点でまだ岩波書店のウェブの内容が第8号のままなので、掲載論文のリストなど載せてみたり。
- 「リベラリズムの再定義」井上達夫
- 「卓越主義のリベラル化とリベラリズムの卓越主義化」濱真一郎
- 「リベラルな哲学に対するリベラルな生の優位」渡辺幹雄
- 「可謬主義的リベラリズムの再定位」施光恒
- 「リベラリズムと共和主義的自由の再統合―トクヴィルの遺産」宇野重規
- 「ジェンダー/セクシュアリティの領域における「公共性」へ向けて」谷口功一
- 「エゴイストは「他者」の夢を見るか?―シュティルナーと正義論の脱構築」住吉雅美
- 「分析的マルクス主義と自由主義」橋本努
- 「リベラリズムとグローバリゼーション―リベラルなコスモポリタンは可能か」伊藤恭彦
- 「多文化主義とリベラリズム―その出会いと衝突は何をもたらすのか」石山文彦
- 「ヒト胚・生命倫理・リベラリズム―自己決定権は生命科学技術研究に何を・どこまで言えるか?」奥田純一郎
- 「情報化社会における自由の命運」大屋雄裕
え〜これだけ載っていて定価1800円(税込み)です。お近くの書店には、多分ないと思いますが、ぜひどうぞ。
ところで「我々」を勝手に開かれていて不愉快という話を前にしたのですが、さらにやられました。232ページの英文目次ですが、「OYA Takehiro The Fate of Liberty in the Information Age」になっております。私の名前の英文表示は「Takehiro OHYA」に統一しています(姓名の前後にはこだわらない)。これは固有名詞なので表記統一云々の話ではない。
論文タイトルは「Fortune」を「Fate」にされてしまい、なんだよもう負けが見えてんのかよという話になってしまいました。ええと日本語にするとどちらも「運命」っぽい言葉ですが、Fateには「悲運」のイメージ、Fortuneには「幸運」のイメージがあるのです。go to one's fateは破滅に赴く、have fortune on one's sideと言えば幸運に恵まれる。どちらも中立的には使えるのですが、Fateを幸運の時に使ったり、Fortuneで悲運を表したりはしない。論文の内容は、確かに悲観的ではあるものの希望の所在を示しておいたつもりのものなので、筆者である私自身としては自由の命運をFateとは決して呼びたくなかったのですが、だいなし。
抗議というか事実の問い合わせはしますが、すでに印刷されてしまったものは変わりませんので、皆様はどうぞ脳内でご修正ください。まあ何というか、さすが大岩波書店さまだこと。
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何とも挑戦的なタイトルだな。本題に入る前に述べておきたいのですが、前エントリの最後に「しばしお待ち頂きたい」とある「しばし」は結構長〜い「しばし」になると思いますので、... 続きを読む
9月18日の書評会の裏番組の向こうを張って、こちらでもいつかこのネタで公開のシンポジウムをやれるといいですね(まず無理でしょうが)。あるいはより現実的なところで、この特集号を科研費プロジェクトの中間報告にかえるという話もあるので、科研費プロジェクトで、「公共性」をテーマに何か盛大な催し物をするとか(無責任な発言)。
追記:名前のローマ字表記の件、かつて師匠が東京法哲学研究会で言った、“NOYA”のなかに“OYA”が含まれる、というネタを思い出しました。
こんにちは。
岩波では英文目次はネイティブの編集者が作っているんでしょうか。名前の表記は一人一人事情がありますから、本人に確認すべき問題ですよね。というか、論文を提出する段階で著者が念を押すべきことなのでしょうか?
それから、英語タイトルの "fortune" / "fate" ですが、"fortune" 単独で使うと、「富」という意味で使われることが多いので避けたのではないかと思います。"fortune" 単独で「運」という意味に使う語法は私は見たことがありません。「幸運」という意味では "good fortune" とか、別の語を補うのが普通です。もちろん、"fortunate" という形容詞は「幸運な」という意味なのですが。タイトルの含意を考えずに文字面だけを訳すのは論外ですが、英語の語法に限って言えば"The fate of..." と使った編集者の気持ちがわからんでもありません。私なら "The future of ..." とか "The End of ..." と意訳するかな。
>むなぐるま さん
この件ですが、編集部から氏名・論部表題の英文表記、経歴と現職その他を尋ねるフォームが送られてきたのに対して「Takehiro OHYA」「The Fortune of...」と返答したのですが、刊行されたのを見たら上記の通りだったという経過です。なお編集部からはこの間に一切連絡はありません。
英文表題はネイティブチェックが入っているそうで、おそらくそこで変更されたのではないかと返答がありました。Fortune knocks at least once at every one's gate.(幸運は誰の門をも一度は叩く)とか、あとFortuna(Tyche)のことをFortuneと書くこともあるそうでこれは「運命」のイメージなのでしょうが、確かにFortune=「富」のイメージが強いのは事実。しかしFateはねえだろうという話なのです。今にして思うとThe Future of...が一番いいですね(ご教示ありがとうございます)。
名前については「この欄の方針」ということだそうです。岩波書店は方針のためなら固有名詞を勝手に変更していい出版社だということでFA? というかこれは氏名表示権の侵害じゃないのか。……と言いつつ、高島俊男さんが岩波文庫の編集方針について指摘されているようなことを考えればもとからそうかとも思い返してみたり。事前に一言聞いてれば別に怒らないんですけどね。
いずれにせよ出てしまったものはどうにもなりませんし、英文目次欄は編集部で制作するものというのが岩波側の見解のようですからもうどうでもいいです。当該ページにおける表記に私は責任を負わないし、拘束されることもない旨のみを、ここで述べておきます。
>某所にコピペした人
別にコピペするのはいいんだけど(目次情報だし)、どこからコピーしたかと、私本人じゃないことくらいは書いといてくれんかな。なんか変な方向に話が進んでるよ。
ちなみに猫は好きです。
(追記) ああごめん、「猫」という人がいたのですね。そういえばどこかでその名前をお見かけしたことがあるような。ところで別人です。2001年にはもう名古屋に来てるってばさ。
>おおやさん
ところで,その「某所」は結構賑わっていますね.さらなるご発展を願って,いつかは燃料投下したいもんですな.w