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朝日新聞の論調が突出している
何かと言うとライブドアによる近鉄球団買収提案の問題。12日に買収後の球団経営に関する提案書を近畿日本鉄道側に送ったらしい(そして記者会見でそのことを明らかにしたらしい)のだが、
- Asahi.com: 提案書の内容、ライブドアの信頼性(に関する同社側の主張)の内容を報道、写真入り。
- Mainichi Interactive: 提案書の内容を報道。信頼性については「資料を用意した」という同社側発言のみを報道。
- NIKKEI NET: 信頼性について同社側発言を報道。
- Yomiuri On Line: 報道なし。
- Sankei Web: 報道なし。
という状況(13日正午時点)。紙面を見ての印象でも、「民主的な話し合いが必要」と主張してみたり、朝日がライブドアによる買収案に積極的に肩入れしているのが見て取れる。
しかしこれはどのくらいまともな話なのだろうか。「提案書には、球団株式を発行し市民と共有するほか、(1)選手に球団株購入権(ストックオプション)を与える(2)インターネットを活用して顧客情報をデータベース化し、チームや選手の情報を配信する(3)Jリーグや海外プロサッカーの経営を参考にファン拡大を目指す、などの方針が盛り込まれている。」(asahi.com)という経営改善案の中身についての評価は、私にはよくわからない。(3)は何も言っていないのと同じだなあとか、(2)は何が言いたいのかわからないし個人情報保護は大丈夫なのかなあと思ったりする程度である。
もう一方の柱であるライブドアの信頼性というか、継続的に球団運営が可能なだけの体力とか安定性があるかという問題はどうか。同社側によれば「6日時点の発行済み株式の時価総額は4855億円。12球団のオーナー企業から未上場3社を除いた9社と比較して4位で遜色(そんしょく)はなく、信頼に足るはず」(asahi.com)とのことなので、ちょっと調べてみた。と言ってもやはり経営・会計のことはよくわからないので、「ライブドア・ファイナンス」でデータを拾ってみただけなのだが(*1)。面倒なのでパ・リーグ5球団の親会社に比較対象を絞る(*2)。
| 会社名 | 時価総額 (百万円) | 売上高 (百万円) | 営業利益 (百万円) | 経常利益 (百万円) | 総資産 (百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| ライブドア | 515904 | 7856 | 548 | 394 | 15467 |
| 近畿日本鉄道 | 684735 | 262997 | 41191 | 22205 | 1655179 |
| オリックス | 1003966 | 489688 | 14713 | 21702 | 3491863 |
| 日本ハム | 304289 | 607022 | 8438 | 10542 | 362211 |
| ダイエー | 143974 | 1430256 | 13730 | 16645 | 1421553 |
| 西武鉄道 | 569362 | 203229 | 25384 | 12220 | 976577 |
こう並べてみると、他の親会社と比較して勝負になるのは時価総額だけなんだな、ということがよくわかる。特に経常利益は4億円に届いていないわけで、それで年間赤字40億の球団を買収してどうするんだという気は非常にするわけだ。もちろんライブドア側は経営改善して赤字額は減らすと主張しているのだが、果たして単年度で赤字が1/10になるものか。切込隊長・山本一郎氏はつとに指摘していたわけだが、こんなもんまともに取りあう話かという渡辺恒雄・巨人オーナーの判断はどうにも正しい、のではないか(いやこの件に限ってだが)。
こう考えると、球団株式の発行という経営改善策の意味が見えてくるような気がする。そもそも買収の原資であり球団保有能力があることの証拠として当初言及されていた現預金500億円という話もその出所はIPOと公募増資であり、つまりライブドアに対する期待をアテに投資家から集めたお金であって、本業の利益ではない。時価総額も投資家の期待であって、やはり利益とか事業規模の反映ではない。そういった期待を使って球団を買い、球団運営に対する市民の期待を「球団株式」という形でまた吸い上げて現金にし、それで事業を進めようという計画なのだろう。なんだかネズミ講のようなお話ではある。
しかしそもそも集めたお金はライブドアの本業に対して投資されたものなのだし、その本業が配当も出せないような状況なのに何を球団保有やら、と考えるべきなのではないか(*3)。「やるんなら自分の金でやれ」という極めて真っ当な指摘(いやまたこの件についてはだが)を、糸山英太郎氏も加えている。オーナー会議で通りそうにないことを考えても、要するに事業としての実現性はないのであって、では何が今回の目的かと言えば「売名」だということになりそうである。
だがそうなると問題なのは、すでにライブドア側からの買収提案が報道され、株価もストップ高を繰り返すような状態が実現されたにもかかわらず、なぜまだ引かないのか、断念を発表せずにファンを煽り続けるのかという点にある。すでにライブドアの行為は「売名」という合理的な企業活動としては理解できないところに来ているし(*4)、それを報道して煽り続ける朝日新聞の狙いもわからない。どこまで行くんだ、朝日新聞。まあ、それだけナベツネが憎いという話なのかもしらんが、そんなことのために球団とかプロ野球の運命とかが犠牲になるとすれば迷惑な話ではあるだろう。別に私にはどうでもいいことだが。
……え、参院選? ああいや、別に「自民敗北」と呼ぶこと(朝日・毎日)自体は何を「敗北」として定義するかに依存する話だから勝手なのですが、改選定数が5減ってるところで2議席減ってのは普通「現状維持」と言わんか、という気はしますな(*5)。「民主躍進」というのは(読売・産経)まったく事実なのだが、はっきり言って共産党の議席を食っただけ。まあ「二大政党化」と総括しておくのが妥当かとは思います(*6)。「公明党が野党に回っても過半数を確保できる数を得るのが自民党の勝利だったのだ」と言われれば、そうだねえ。
(*2) ロッテは非公開。時価総額は7月13日調べ、その他の数字は直近の決算期のもの(近鉄・オリックス・日本ハム・西武は2004年3月、ダイエー2004年2月、ライブドア2003年9月)。この時点ですでに時価総額4位のような気がするが、セ・リーグ4球団(読売・中日が非公開なのでヤクルト・横浜・阪神・広島)の親会社はみんなこれより低いのか? しかし球団経営としてはセの方が楽なんだろうから、すると時価総額と球団保有には何の関係もないという話になるのでは……
(*3) 親会社5社のうち無配なのはダイエーのみ。つまりライブドアの経営状態は球団の安定保有が危ぶまれているダイエー並みという表現もできる。
(*4) 参照、「ライブドア、近鉄球団買収発表に実益効果なし?」『切込隊長BLOG』。
(*5) その現状は前々回選挙の大敗の結果なので、それを維持したのでは「敗北」だと言うなら、それはまあ正当な見解と思う。
(*6) 共産・社民の選挙区全滅や辻元落選を見ると「早野敗北」と総括しても良さそうな気も。いや私は「総括」しても山に埋めたりしないから安心ですよ?
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まぁ、山の中に埋めるという以外にもいろいろと手段はありますなぁ。
というか、わざわざそんなこと否定して見せるあたりが、おおやせんせい怖いなぁというかおちゃめさんというか。
いや埋めないで沈めるとか世の中いろいろあるし(マテ)
つーか朝日は職業野球そのものが嫌いなんだ+讀賣&報知は讀賣至上主義なところを除けば、野球報道は結構信頼できるというのが某所%青波ファンの観測でしたのし。
目的合理性ではなく美学の問題かと>埋める。やはり伝統は墨守しませんとな。というわけでspam comment対策の検証実験でした。