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法哲学会レポート(1)

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だいぶ遅ればせながら、11月の日本法哲学会の感想などを少し。

全体的な感想としては、フェミニズムあるいはジェンダー研究の法哲学的意味を積極的にアピールしようとしたのなら失敗だろうけど、それらを紹介するという意味では成功したのではないかと。というのは極めて質の低い報告がまざっていたり、報告者のあいだで理論的な対立が内包されていたりしたのだけれど、それらを切り捨てられない、問題点を正面から認めることもできない、対立に見ないふりをしてみんなで仲良しごっこをしているという「どうしようもなさ」が明らかにされていたから。

もちろんそれを「どうしようもない」と言うには、学の世界においては言説の正しさのみをもって議論するのだといったようなわりとナイーブな(しかし私はそう信じている)価値観が前提されている。圧力団体として力を持つとか、政策提言を実現させることが言説の戦いより重要だというのなら、そういう価値観もあり得ると思う。でもそんなのは法哲学会でやることじゃないだろう。

(政策提言を実現させると言っても現在のフェミニズムはろくな役に立っていないじゃないか、という批判もあり得ると思うけど、それは私にとってはどうでもいいことなのでここまでにしておく。)

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